井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

鶴見俊輔氏の死去について

 鶴見俊輔氏が亡くなったそうだ。
 たいへん高齢で体調も良くなかったが、戦争反対のデモに車いすで参加し、歩かなければと立ち上がり、数えるほどの歩数だったが、できるだけ歩いたという逸話もある。
 鶴見氏は、戦後を代表する哲学者とか思想家と呼ばれて来たが、そうした著書ではなく、本多勝一氏の「鶴見俊輔氏に教えを乞う」という一文によって最初に知った。
 ここで本多氏が言うことは、鶴見氏から言われたことについて、納得でも反感でもなく、完全に理解不能だったというほどでもないし、鶴見氏の仕事などに好感はもっているから、ではどうすればいいのかという趣旨だったと思う。
 もしも間違っていたら失礼だが、最初に読んだ十代の当時は、そう感じたし、こういうことはよくあると思った。
 そして、その後も、鶴見氏のように「良心的」「進歩的」「文化的」という人たちについて、むしろ好感を持ってはいるけれど、共感はできなかった。
 だから、この訃報に対する「人文系」の人たちの談話も、いまいちピンと来ないというのが、正直なところだ。

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Commented by 弱猫 at 2015-07-24 17:45 x
九条の会が立ち上がったばかりのころ、赤旗にたびたび鶴見氏の寄稿が載りました。どれも老人の寝言のような中身に感じ、有名人かもしれないけどこんな文章を赤旗に載せる意味があるのかと友人にぼやいたところ、友人も同じような感想でした。

九条の会の講演には訳あって二三度参加せざるを得なかったのですが、鶴見だけじゃなく、澤地も奥平も話はどれも退屈に感じました。作品が肌に合わない大江の話が愉快に聞けたのが意外でした。

でも参加者は有名人の話が聞けて喜んでいました。感想を聞いても、とにかく良かったというばかりで具体がありませんでした。九条の会は大きな役割を果たしたと思いますが、知的に飢えている若者が参加できるような運動ではなかったと感じています。
Commented by ruhiginoue at 2015-07-25 14:21
奥平さんも講演したその晩に亡くなったということが今年はありました。
九条の会は老人ばかりですね。
Commented by 次郎くん at 2015-07-25 16:14 x
阿修羅掲示板で、ドイツ哲学を日本語に翻訳する際に、敢えて難しい長文にするというニッポン翻訳界のお約束事で、わざと難しい内容にして投稿している愉快犯なヲッサンの正体は、鶴見さんではなかったのですね。「日田こまち」さんの師匠兼保護者であるgataro氏ですら「何が書いてあるのか良くわからん」と理解するのを諦めてましたけれど、次郎は腹を抱えて爆笑してました。
Commented by H.KAWAI at 2015-07-25 21:04 x
○人間歳を取ると古い情報で頭の中が満杯になって新しい情報を受け付けなくなります。
○不破哲三さんなんかもうレーニンとかスターリンの事しか論じられないんじゃないでしょうか。
Commented by ruhiginoue at 2015-07-26 08:17
知り合いの若い赤旗の記者が、映画の批評に実績のあるベテランだからということで山田和夫を死ぬまで起用していたけれど、同じようなことばかりになって駄目だなと言ってました。
確かに晩年は、一応「タイタニック」などにも言及していたけれど、二言目には「戦艦ポチョムキン」でした。
という話を前にしたけど、これと同じじゃないですかね。
Commented by 弱猫 at 2015-07-26 20:36 x
山田和夫、晩年にポチョムキン言ってましたかねえ。私には最期まで現在に触れていて刺激的でしたよ。最後の講演になったアテネ・フランセのロシア映画特集では、現在のロシアで進むロシア正教の復権が映画にも色濃く反映していることを実証的に語っていて説得的でした。エイゼンシュテインの話は、最近イワン雷帝のリメイクが作られたけど全然ダメだったっていう話くらいでしたね
Commented by ruhiginoue at 2015-07-27 07:58
「戦艦ポチョムキン」の上映運動をすーっとやって来たという話を熱心にしつこく話していました。
政治や宗教の作品への反映という視点が、もういいよ、と感じる人もいて、後の世代では多いのかもしれません。
そういう見方もしたほうが面白いとは思いますが。
Commented by 弱猫 at 2015-07-27 10:13 x
山田和夫の欠点は彼の強みの裏返しでもあると思いますが、映画批評のうえで社会分析に重きが置かれているせいで総合芸術であるところの映画の批評が弱く、時に技術的に稚拙な映画を理念がいいからといって高く評価しすぎるきらいがあったところだと思っています。そういうところが苦手な人には、またエイゼンシュテインと山本薩夫の話か、となるのかなと…。

でも蓄積があったから好きでしたね〜。晩年の別の講演では、50年問題の際、東宝争議のメンバーはじめ映画界は所感派で、山田和夫が所属していた東大は国際派だったので、撮影所にいくと議論を吹っかけられたなどという思い出話もしていました。こういう話は活字にしてから亡くなって欲しかったですね。

鶴見さんの話から脱線しまくりですいません。
Commented by ruhiginoue at 2015-07-27 15:14
例えば「宇宙戦艦ヤマト」について佐藤忠男がディザスタムービーと言うふうにしか書いてなかったのに対して、山田和夫はナショナリズムについて言及し、そこから西崎と松本がケンカした話までちゃんと書いてましたし、物議になった核戦争アニメ『198 X年』についても、東映に抗議しにた張本人だから詳しくて、その参考なりましたね。
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by ruhiginoue | 2015-07-24 09:27 | 社会 | Comments(9)