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by ruhiginoue

便所の落書きが器物損壊になる訳

 JR駅トイレに「自民党」と落書きされているのが複数見つかり、器物損壊容疑で警視庁が捜査するという報道があった。
 ここで多くの人が疑問に感じるのは、なぜ落書きだと器物損壊になるのか、ということだ。壊れてなどいないじゃないか。

 しかし、前に、公園の公衆便所に落書きして器物損害罪で有罪になった人が、実際にいた。この裁判には批判が多かった。落書きを消す費用を民事で賠償請求すれば良いのに、器物損壊で刑事事件になるとは不可解だから。
 
 そもそも器物損害とは、壊すなど使用できなくすることであり、壊さなくても使用できなくすれば該当する。そして落書きしたことを壊したというのは変だが、不愉快な落書きならトイレを使にいくくなり、壊したも同然ということだった。かなり屁理屈っぽい。

 しかも、そのトイレには前から落書きがあって、しかも卑猥なものだったから変態っぽい人が前に来たと思うと気味が悪くて使い難い。だから既に壊れていたことになる。もう壊れて使用不可能なものを損壊なんて有り得ない。そう弁護側は主張した。
 
 なのに有罪判決になった。被告人の落書きとは「戦争反対」だった。卑猥な落書きがあっても使用可能で、戦争反対だと使用不能になるということだ。
 つまり屁理屈で有罪にしたのは政治的な意図だったという批判が巻き起こったのだった。

 では、このたび警察が器物損壊で捜査を開始した駅のトイレの落書きも、それによって使用不可能になるほど不快な内容だということだろう。
 まあ、確かに「自民党」なんて書いてあるトイレは「感じ悪いよね」


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by ruhiginoue | 2015-07-26 23:50 | 司法 | Comments(0)