井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

超常現象や神秘主義とマスメディア

 『火垂るの墓』の原作者である野坂昭如は、テレビ局の企画で今は亡き「霊能力者」宜保愛子が「アンネの日記」を霊視するという番組に激怒して抗議したことがある。死者の霊と話ができる人というだけなら面白いと思ったが、興味本位で戦争の悲劇それも子供の犠牲者を興味本位な見せ物のネタするなんてとんでもない、と。
 この宜保愛子という人は、もともと塾の教師で、英語が担当だったそうだ。そのうえ会話も堪能で、あの「超能力者」ユリ=ゲラーとも英語で直接話していたといわれる。
 この一方で、家族を亡くして悲しんでいる人の相談に乗り、塩と線香で供養する簡単で安価な方法を用い、多くの人を慰め励ましたから「愛の霊能者」と言われた。
 ところが、これにテレビ局が眼をつけて見せ物にした。そして、最初は相談料といっても数千円の謝礼だけ受け取っていた人だったのに、高額な報酬を渡されテレビ局の言いなりになったらしい。そういうことで批判されていた。
 
 もっと前から、心霊現象のトリックを暴露してきたのは、手錠抜け箱抜けで引田天功らに大いに影響を与えた奇術師のハリー=フーディーニだった。自分もトリックを駆使して見せ物にしているが、あくまで人を楽しませるためにやるならともかく、家族を亡くして悲しんでいる人の気持ちにつけ込むなんて許せないということだった。
 これと同じことを、「サラリーマン超能力者」と謳う高塚光という半ばタレントも言っていた。宜保愛子は人の心を暗くしていると言う趣旨だった。しかし、彼女は最初は逆だった。テレビ局に乗せられて変わってしまったと言われている。

 また、高塚光は、身体の具合が良くない人を超能力で良くすると称し、この「技」を実施したことで相手が良くなったと感謝しても報償は取らず、早くやめて本業のサラリーマンに戻りたいと言っていた。
 ところが、テレビ局の企画に乗ってトリックをしていたという批判もある。あのMr.マリックという奇術師に師事したともいわれていて、ユリ=ゲラーはMr.マリックと同じ師匠に付いていたという話だ。これは後藤民夫氏の著書で日本テレビ批判のさい、オカルト番組好きの日テレという中で言及されていた。宜保愛子もおもに日本テレビが利用していた。
 
 もともと高塚光の治療とは暗示をかける催眠術だったといわれているが、それを超能力と言うだけならシャレとして許されるだろう。それがテレビに利用されていたら変なことになったということであるし、これは宜保愛子も同様で、ただ『アンネの日記』のようにシャレにならないことに及んでは社会問題になるだろう。

 つまり、ある許容範囲を超えてしまうと問題となり、そのさいマスコミが商売に利用すると、歯止めが利かなくなるということだ。
 この点は、逆にというか批判している側にも同じことが言える。よくテレビでは、超能力などを散々とりあげておいて、それがトリックであるとバレたら、今度はカラクリを暴くという番組を作ってまたネタにする。そして、最初からこれを商売にする人たちが目立ち始める。

 以下は、前にここで続けて書いていたけれど、長くなったうえまとまりがなくなってしまったため、やはり次の回に分けて掲載するので、そちらを参照いただきたい。


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Commented by H.KAWAI at 2015-09-01 09:52 x
○科学とは事実と道理に基づいて物事を極めようとする学問である。
○昔、東大の先生が「千里眼」の研究を大真面目にやった。
○けれども「事実」自体が不明確なのだから「科学」になりようがない。
○そういうのを長く続けていると「エセ科学」として笑い物になる。
Commented by ruhiginoue at 2015-09-01 15:17
これもちょっとシンプルに書けばよかった。三回くらいに分けてもよかった。
読みもしないで内容と全然合わない批判をしてる人がいる。といってもほんの十数人だけど、何も言わないけど途中でメンドーになった人がいるんじゃないかと思う。

東大で千里眼を研究した人は、金をもらうためだったんじゃないかと思います。超能力を軍事に利用できないかと真面目に研究していた時期がありましたから、軍からお金を引っ張っていたんじゃないか、と。
Commented by H.KAWAI at 2015-09-01 16:55 x
○超能力を軍事に使うというのはアメリカやソ連でもあったそうですね。
○「成果」があったかどうかは不明ですが。
Commented by ruhiginoue at 2015-09-01 19:28
 結果として成果がどうかという問題と、最初から予算のためだったという悪意の場合がありますね。
 こういうことがあるから、かつて大ヒットした『ゴーストバスターズ』というコメディもできたのでしょう。下らない研究だと大学から予算を切られたので、商売を始めて騒動になるという。

 付記 やはり長いので二つに分けます。エントリーの続きは次を読んで下さい。
Commented by 次郎くん at 2015-09-02 09:51 x
知能弱者を相手に、神秘を装うマスコミショーバイを規制できないものでしょうか。高塚光さんが本物であるとしても、マトモな西洋医学の医師たちから唯物論的に説明されてます。特に人間の掌にはマイスネル氏小帯という器官が、足の裏や他の動物に比べて非常に多く、このマイスネル氏小帯から遠赤外線や有益電磁波に有益ニュートリノを大量に放射する訓練に成功した人々の施術を受けると、受けた側のグローミュー(動静脈吻合=どうじょうみゃくふんごう)も活性化して自然治癒力が高まるという説明がなされています。

日本人の中では治療師として凄かったのは、西勝造工学博士ではなくて、もと特殊部隊軍人の肥田春充(ひだはるみち)先生で、足裏のマイスネル氏小帯をも鍛えての日本式気功法の実験結果は、南郷継正さんには絶対に出来ない成果だったので、知った当時は驚き以外の何物でもなかったです。
Commented by ruhiginoue at 2015-09-02 23:04
テレビが悪いのか、娯楽番組なのに間に受ける視聴者が悪いのか、これについては、娯楽番組ではやってるけど報道番組ではやってないんだから真に受けるやつが悪悪いという意見もありますね。
Commented by 次郎くん at 2015-09-03 09:42 x
風水というエセ神秘主義も禁止にしてやりたいですね。医学情報弱者を食い物にしてのぼったくり商売の基盤ですから。これも、現代西洋医学の分野で換気学(ヴェンチレーション)と呼ばれておりまして、各々の場所と状況に於いての、人体に悪い空気環境を排し、良き空気環境を整える技術であります。もちろんこの中には、湿気とカビや悪玉細菌対策も、一酸化炭素中毒対策に、特に都市生活では切っても切り離せない文明病の産物である二酸化炭素中毒対策が含まれております。
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by ruhiginoue | 2015-08-31 19:01 | 学術 | Comments(7)