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by ruhiginoue

アベノミクスよりソ連崩壊

 田中角栄総理大臣は、「日本列島改造なんてダメだと言うなら、もっといい案を出しなさい」と演説した。これは「対案を出せ」のパイオニアだろう。それが通用するのは、少しでもやったほうがいいことに対して批判があった場合だ。やらない方が良い、やらない方がまだマシ、の場合には、成り立たない。
 実際に、「日本列島改造」による日本の環境破壊は酷いものだったし、良いことはまるで無かった。

 この当時、田中内閣は国民年金制度を確立させたが、この当時から、いずれ破綻すると指摘され「国営ネズミ講」(無限連鎖講)だと皮肉られた。そんなもの払わないという人がいて、『ナニワ金融道』の青木雄二も、国営ネズミ講に協力したくないから払っていないと言っていた。
 また、保守派の評論家の高坂正堯は、年金制度が破綻しそうな原因について、田中角栄総理が高度経済成長の余波で経済成長と人口増加が右肩上がりであることを前提にした制度を作ったことから、いずれ破綻すると指摘していた。

 それでも、年金は将来の自分のためというより今すぐ働けなくなりそうな人のためだと思って払う人が多かった。もちろん年金のほんらいの趣旨は将来の自分のためのもので、だから福祉のためには消費税を充てることにしたはずだ。
 このため、ちょうど「平成」になった当時、先ず税金の無駄遣いを無くすという方針だったのに、高齢化社会になるから福祉にどうしても必要なんだと言い出して自民党は強行採決した。
 ところが、消費税で増えた税収は大企業の減税に使われ、福祉はどんどん貧弱になっている。
 
 それらが露呈する前に、すでに年金は不信を持たれていた。消費税の翌々年に「ソ連の崩壊」があり、この影響が大きかった。遅れていたロシアが超大国になるまでたくさん働いた人たちが、これからは見返りに年金というところで、軍拡のしわ寄せと原発事故により国が壊れた。
 これと同じことに日本もならない保証はないという程度のことは、当時から言われはしたが、まだ「まさか」という気持ちが強かったはずだ。ところが、だんだんと同じようなヤバイ感じになってきた。

 これだから、「アベノミクス」で年金を株価操作に使っていること以前に、不信がられているのだ。つまり、年金制度の破綻というだけでなく、国が崩壊するのではないかという危惧である。だから、外国に逃げようと考えている人たちが増えているのだ。


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Commented by 次郎くん at 2015-09-06 09:28 x
経世会時代に対する思い出補正批判をありがとうございました。自民党こそが戦後の日本を、中年時代のマルクスを元ネタにして機能不全国家に舗装作業した存在であることは何度強調してもし過ぎることはありませんのですから。
Commented by ruhiginoue at 2015-09-07 04:23
経世会の事知らない人が増えたんでしょうね。
by ruhiginoue | 2015-09-05 22:07 | 政治 | Comments(2)