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by ruhiginoue

ソ連や中国の轍を踏む日本共産党一部の動き

 日本共産党の一部に「ニセ科学追放」を叫んでいる人たちがいるけれど、その勝手に悦に入っている態度からすると「日本共産党ならではのエセ同和追及」と同じ感覚があるようだ。
 「EM菌などのニセ科学の蔓延は問題なので、日本共産党の松崎いたる議員や、小川淳也議員のような、ニセ科学問題を追及してくださる方を応援しましょう」と言う人たちがいて、こう言われて名前が出た議員は大喜びしている。
 こういう批判ができるのは、共産主義で科学的社会主義で唯物法的弁証法によってたつ日本共産党だからこそだと、当の議員は悦に入りながら語っている。
 
 しかし、学術的分野に政治家が口を出すことは非常に危険である。現にソ連と中国がこれで大失敗をしている。
 ソ連では、政治家に取り入った者が気に入らない者を排除するために疑似科学というレッテル貼りで迫害した。例えば、ロシアのような寒冷地でも育つ農作物を作るために品種改良しようという提案に対し、「それはニセ科学だ。なぜなら遺伝学でナチスの思想だからだ」と難癖をつけた「農学者」がいて、「種子を氷付けにしておけば寒さに耐久性ができる」と荒唐無稽な説を唱えた。このほうがよほどニセ科学だろう。
 ところが、そのさい「遺伝ではなく環境によって変化するというマルクスの思想とも合致する」というまさに「木と竹を繋いだ」論法に、ソ連共産党の政治家はまるめこまれてしまった。そして農業が大失敗する一因になった。

 これは、もちろん後から間違いだということになり、問題になった。しかし、こんなことがあったため、経済的に大損害だったうえ、研究も政治的批判を恐れて萎縮させられてしまった。つまり国の発展が色々な意味で妨げられたのだ。

 中国でも、前に述べたとおり文化大革命の当時に問題があった。
 また、最近では「法輪功」が騒動になっている。これは世界中で抗議行動があり、日本でも、中国政府を批判している中国人の街頭宣伝を見た人が少なからずいるだろう。
 ただし、法輪功なるもを如何わしいと感じる人も多いし、その気功の効果もわからない。だから、それに頼り医療を受けなくなる人が増えて病気が悪化した人が続出し、社会に有害であるという中国政府の言い分も、それが事実なら一理ある。
 それでも、政府をあげて取り締まることは適切なのか。権力がどこまでやっていいのか。そういう問題がある。

 だから、日本共産党の一部が熱心なニセ科学追放運動にも、違和感と危険を覚える。問題があるなら、あくまで学術的見地から批判や議論を行うべきで、政治が介入するべきではない。
 特に、日本共産党系の新日本出版社が「ニセ科学批判」の本を出して著者の記念講演を行い、共産党を代表してニセ科学を追及しているという議員がそれについて発言するというのは尋常ではない。
 この著者である左巻健男という人は、自分と見解の異なる人たちに対して実名をあげて仲間内だけで悪口を言い、そこには事実誤認も指摘されている。このお仲間の一人である菊池誠という人の嫌らしさは言うまでもなく、同業者からも間違いを散々指摘されている。

 ところが、この人たちに全面共感して他は否定の松崎いたる区議は、ニセ科学批判の名を借りて人身攻撃におよび、そのため訴えられて裁判の係争中である。これについて、SNSに虚偽を書いたことをとがめられると、共産党盲従者らをけしかけて文化大革命での紅衛兵よろしく攻撃させ、都合が悪くなると密かに自発言は削除するという卑劣な行動をとった。
 そもそもこの区議は、自然科学を知らないために、信奉する社会科学との牽強付会をされると飛びつくという、先のソ連の例と酷似した態度であるから痛々しい。
 
 こうした現実から、科学論争とは別にして、日本共産党の一部で行われているニセ科学批判の動きとは学術を隠れ蓑にした政治であり、危うさをはらんでいると危惧せざるを得ない。
 これをわかっている共産党員がいることも知っているが、わからない人ほど妙に威勢がいいものである。そして政党として社会への影響もある。それで、外部からも問題にしなければならなくなるのだ。


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Commented by 次郎くん at 2015-09-17 21:06 x
日共も大半の自称「革新党派」も、本多勝一さんをドグマ大帝統(大権威=大総統)に祀り上げて、ラクなタノシイ道を選ぶ存在な連中ですから、こういう「人間いいかげん史観」の模範囚標本になるような存在が出現するのは当然の帰結ではないでしょうか。
Commented by 次郎くん at 2015-09-17 21:11 x
EMの側にも問題があります。カルトかつセクトゆえに、他の本物の団体は効果なしと決めつけて功績を無視する、または、自己組織を過大評価して、他の組織の発明発見を勝手に盗作扱いして、自画自賛ホルホル勝手に「勝利宣言」ばかりしてる困った連中が多いです。
Commented by ruhiginoue at 2015-09-18 00:40
本多勝一さんが党大会でゲストとして話したのと同じで、シンパでも追従でもなく他の政党がめちゃくちゃすぎるから消去法で共産党を応援するしかないわけです。
本当に支持することができないのは、内部に必ずこういう人がいて、しかもたまたまイレギュラーと言うことではなく、体質があるからです。
Commented by ニセ科学批判の詭弁者たちへ at 2015-09-18 09:14 x
EMの側に問題があるというが、多くの指摘部分は比嘉教授の個人的見解では?それをEM全体の問題と誤認させて批判を煽動するのは卑怯ですよ。ニセ科学批判連中のやり方はいつもそう。EM批判と比嘉教授批判を混同させてはいけません。わざとでしょうけどね。
この「次郎くん」のカルトやセクトというのも悪質なレッテル張り論法。いつものやり方ですね。困った連中というのはあなた方では?
Commented by 太郎 at 2015-09-18 09:25 x
井上さんのツイッターで確認しましたが、「EM菌などのニセ科学の蔓延は問題なので、日本共産党の松崎いたる議員や、小川淳也議員のような、ニセ科学問題を追及してくださる方を応援しましょう」
と発言した人物は、香川県の消費生活センターで働く職員でした。公務員の立場でこの発言ですよ。非常に危機感を覚えますね。
Commented by 次郎くん at 2015-09-18 16:06 x
本物だけど、発明者本人にも一部の信者たちにも思想構造に問題があるので、一般人がEM「にも」ドン引きしたのは事実ですよ。病気の治療には効果があったけれども、「腸だけが造血する、体の他の部分は造血しない」と決めつけた千島学説の狂信者たちが集まっている団体とEM狂信者の団体が仲良しであることもね。
Commented by ruhiginoue at 2015-09-18 16:15
前にも、次郎くんも含めて趣旨から外れたコメントをされるので、書き方が悪かったかなと悩むのですけど、どうもそうじゃなくて、この考え方が正しいんだと、どうしても言いたい人が多いようです。
そうじゃなく、自由に議論すればすればいいことなのに公権力の立場から特定の考えが正しいと決めて外はダメと否定することは非常に危険だという話なんです。
Commented by あのね at 2015-10-06 20:17 x
左巻健男先生も菊池誠先生も誠実な方ですが,この二人を糾弾している“まともな”学者を実名で出してみたら?
偽学問筆頭のマル経を聖書とあがめ,放射脳の集団の科学的素養ゼロの共産党員が似非科学を叩くことは噴飯物だが,そもそも似非科学は公共の福祉に反する詐欺なのであって,どんな立場であろうが叩くのが当然だ。
それと鏡を見たほうがいいぞ。
Commented by ruhiginoue at 2015-10-06 20:29
菊池と左巻の両氏を擁護をする人って、こういう口汚い人ばかりという現実がまず一つ。もちろん両氏もそういう口をよくききます。
おそらく誠実とは何かという違いがあるのでしょう。
また、そんなちゃんとした人なら、なんでそんなダメな共産党と提携しているのかという現実。
ソ連や中国と同じことになりそうな共産党じゃなく、別の政党に働きかけるべきでしょう。
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by ruhiginoue | 2015-09-17 08:46 | 政治 | Comments(9)