「難民しよう」を非難するなら簡単だが
2015年 10月 20日
「難民しよう」のヘイトイラストを描いた人が非難されている。女性だと聞いた。
困っている人を社会で助けようという当たり前のことに対して、そうるすと他人の金を目当てする者がいるという発想は、片山さつき議員の生活保護叩きと共通している。
そういうふうに先ず考える人は、自分が何か抑圧されていて、それを弱いもの虐めで発散しているものだ。
ところが、これについて言及すると、差別であるとか、同情することないとか、そのように非難する人たちがいる。上辺の現象だけ非難して、その原因を究明しないのでは、問題に関心をもっているようなふりをして実は問題から逃げているのだが。
そもそも、難民について今もっとも深刻なのはシリアの内戦によることだが、ここでは難民への同情とか人道とか言うことで、ほかの議論を封じられている。
ヘイトなイラストみたいに人道的見地から受け入れることを嫌とか迷惑とか言うのではなく、そもそもこの内戦は欧米に責任があるのだから、欧米が負担して当然ではないのか。叛乱に資金援助して内戦を発生させたサウジアラビアやカタールと、その裏にいる欧米が悪いのではないか。
すると、シリアのアサド大統領に味方しているとか、悪いのはイスラム国だとか、そういう罵詈雑言で応じられる。難民にヘイトスピーチする人たちではなく、それを批判している人道的なことが大好きなリベラルな人たちから、非難されてしまうのである。
こちらには、問題から逃げている似非リベラルの人たちだけでなく、政治的な意図を持つ確信犯の偽装リベラルの人たちもいる。
こうしてみると、「難民しよう」のヘイトイラストなど、描いた人がただの愚か者でまだ罪が軽いと思うし、抑圧されているだろうから同情の対象かもしれない。むしろ、これを非難している人たちにこそ、疑いの目を向けるべきだ。
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by ruhiginoue
| 2015-10-20 16:12
| 国際