人気ブログランキング | 話題のタグを見る

井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を購入して支援を頂けたら助かります。下記の他は別人や海賊版なので買わないでください。Googleが誤情報を混ぜているので信じないで下さい。アマゾンのコメント欄に嘘の書評が書いてあるのは過日倒産した出版社の宣伝です。この種の輩に対抗する意味でも何卒よろしくお願いいたします。品切れのさいはご容赦ください。


by ruhiginoue

美容外科医のブログにて

 美容外科に詳しい形成外科医のブログで、いくら手術をして顔を希望通りにしても満足しない女性の話が書かれていた。精神的な問題を抱えているから顔を変えたいのであり、そうなるとどうやっても不満ということになる。
 
 そういう人は確かに存在する。あのマイケル=ジャクソンがそうだった。やりすぎではないかと言われたが、実は自分を嫌っていた父親に似ているのが嫌だったと、のちに語ったとされている。
 また、韓国の「扇風機おばさん」と言われる顔になってしまった歌手の女性も、歌が売れないのは顔のせいだと思い込んでしまったので、いくら顔を変えても満足しなくなったと言う。

 しかし、これは同時に、失敗したときの医者の言い訳にもなっている。満足しないのは精神的な問題だと言って、すべて片づけてしまう。成功したが満足できないのと、失敗とでは見て誰でもわかることだと思っている人が多いけれど、それが間違いであり危険なのだ。

 医学的に成功したかどうかは、今の医学の水準で多数派を形成して正しいとされていることをしたかどうかである。
 だから、どんなに悲惨な結果となっても、ちょうど、イラクなどが劣化ウラン弾で汚染されていても、赤ん坊の死亡率が高いことと因果関係は証明されていないとか、文化財が強奪されても欧米の価値観からすると無用の長物であるとか、欧米の価値観から正しい政治体制にして、石油を大手企業が勝手にしている状態が、正義の戦争の結果であるとかいわれ、そうだとマスメディアが大宣伝する、というのと同じことだ。

 また、美的な問題は主観であるから、化け物とか妖怪とかいうのような状態にされても、それが美しいと強弁されたら、違うと言うことはできない。裁判に訴えて、裁判官もひどいと思ったとしても、そう判決文に書くことができない。あくまで主観的印象なのだ。
 では、鼻を何センチ何ミリで縦かける横かける高さにするという契約をできるかというと、それは不可能だ、そんなことは今の医学の技術では無理だ。

 なので、美容外科の医師が、患者の主観と言っていることは、別の意味で危険があるから要注意である。 
 
 

人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
by ruhiginoue | 2015-11-04 06:05 | 学術