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by ruhiginoue

優秀じゃない教師が劣等感で生徒を殴る

 前に、田舎から出てきて夜学を卒業し教師になった人の中には、苦学までするほど学問に関心があったとは限らず、教師というエライ立場になって弱いもの虐めすることで、自分の鬱憤を晴らしているだけとしか思えない者がいるという話をした。
 こういう者は、むしろ学問を嫌悪しているといってよいほど、知的好奇心を否定する。そして口実をもうけては、侮辱的な態度をとったり暴力を振るったりする。痛みで泣いたり、それ以上に、立場上抵抗できない口惜しさから涙を流したりすると、それまで殴りながら薄ら笑いを浮かべていたのが、さらに恍惚とした表情になる。

 こういうとき、軍隊式な厳しさと言って正当化する者がいる。しかし、軍隊でも体罰は禁止である。指導力がないから制裁によって従わせるしかない。
 この図式は軍刑務所を舞台にしたアメリカ映画『ラストキャッスル』にうまく描かれていた。日本の映画でも『真空地帯』とか『陸軍残酷物語』が告発していたが、日本の軍隊でも、戦争で負けそうになりいつ犬死にするかというストレスから暴力が横行し、何もないのにいきなり殴るなど体罰どころか罰でもないという状態だった。だから『きけわだつみのこえ』を読むと、上官より先輩という立場の者が無意味な暴力をふるうという記述が色々とある。

 これについて戦争体験のある漫画家の水木しげるは、理不尽な暴力を受けると自分も残酷なことをしたくなる心理があるので故意にやっていたかもしれないとしながら、もともと日本人は大して強くもないのに強がる傾向があるという指摘もしていた。だから小林よしのりの漫画が受けているのではないかとも推測していた。

 こうした軍隊内の暴力は、実は軍隊でも綱紀が乱れているとして問題になっていたらしい。これと同じで、学校で教師が暴力をふるうというのも、体罰の水準にすら達していない、教師の仕事上のストレスや、それですらない個人的感情によるものばかりなのが実態だ。だから、問題になり報道されると、体罰じゃないのに体罰があって遺憾だと言って校長などがごまかすのだろう。
 
 また、強くもないのに強がる日本人という水木しげるの指摘は、小林よしのりの場合、自分が銃を持っている漫画を描いているけれど、実は虚弱体質で軍隊では到底使えないという笑い話だが、生徒児童を殴って悦に入る教師というのも、やはり自分の劣等感のためであろう。


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by ruhiginoue | 2015-11-08 06:45 | 社会 | Comments(0)