井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

フランスも日本もしょせんそんな国だ

 フランスでまたテロ事件ということだが、あれだけ世界中で恨みを買いまくっていながら何事もないというほうがむしろ不可解だろう。
 だいたいフランスは、国の機関が堂々とニュージーランドで反核運動にテロをしたことがあり、海上でのことだったから、今の日本の海保と同じだ。それで日本でも、抗議のためにフランス製をボイコットしてニュージーランド製品を買おうという市民団体があった。これは八十年代のことで、この運動に関わっている知り合いに付き合ったため、あのころはキウイをたくさん食べていた。おかげで美容と健康には良かったが、その後はニュージーランドも政権交代で変節してしまった。
 また、植民地で核実験を平気でやるし、原発は少数民族の住むところに建設するし、石油のためには中東を侵略する、という悪の権化みたいなことをしてきたのがフランスという国だ。

 そしてフランスに左派の大統領が誕生し、これは社会党に一本化して共産党も投票を集中したからで、日本も見習うべきだと説いたのが羽仁五郎というタレント学者だった。これを朝日新聞に依頼された原稿に書いたらボツにされてしまい、詫びの意味か原稿料をたくさんくれたが、載せられないということだったと、自著に書いていた。
 この、マルキストを自称し国会議員も務め中核派と親しかった羽仁五郎と、それに同調する日本のおめでたい左翼は、そのフランス社会党のミッテラン大統領が来日すると、リベラルな発言をするかと期待していたら見事に裏切られたのだった。

 来日したフランスのミッテラン大統領は、原発を推進し、軍事産業を振興し、武器輸出を促進し、世界中の戦争でフランスがますます大儲けする政策をとると表明したので、被爆国である日本に来ていながら少しも配慮しないのかと驚いて言う日本社会党と日本共産党は言ったが、これに対してフランスの左派の大統領は、そんなことはまったく意に介さないと突っぱねたのだった。
 そしてさらに、超保守派のシラク大統領、ゴロツキ同然のサルコジ大統領、というようにフランスはしょせんああいう国であるということを世界中が見せつけられてきた。

 しかも、日本での政権交代だって、自民党の悪政をさらにひどくした政権になってばかりであった。なのに、今の野党共闘に期待しすぎている人たちなどは、羽仁五郎が八十年代の前半に説いて破たんしている議論を蒸し返している。
 はっきり言って、フランスと同様に、日本もしょせんはそういう国である。
 これは、あきらめろということではなく、その認識をしておかないと、変わらないことを変わると思い込んで失敗するから、正しい認識をもって臨まないといけないということだ。
 

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Commented by 次郎くん at 2015-12-08 20:13 x
アルジェリア独立運動に対しても、大半の市民は「独立されても仕方がない」との意見でしたのに、国会議員全員が利権を手放したくなかったので「独立ハンターイ」の毒声にフランス国会が占拠されてしまったので、サルトル+ボーヴォワール夫妻の市民運動の盛り上げによってようやく一応カイケツした事がありました。

また1990年代前半から中葉には中共とグルになって核実験をバンバンしまくっていたので、「全国精神病者」グループばかりでなくビックカメラの他にも幾つかの優良企業が中仏製品の不買運動をしたことがありました。

最近の陰謀論で人気のあるようつべ界の動向では、自作自演テロ説を流している動画としては、ババザベスの手先である「モーニング宇宙ニュース」(イギリス語圏の各国のマトモな市民運動の成果をシカトするガセネタを垂れ流す事が多いので)や、梅原猛さんの弟子としか思えない「RAPT」(幾つかの有名な内部告発本に敵対する悪意ある意図をもった言葉のゲバルトを仕掛けてますので)があります。

お金を寄付してしまう「世直し詐欺」にも掛かってはいけませんが、無料で見るのならば、下手な漫才よりも余程面白い「関係妄想のセカイ」として楽しめます。
Commented by 次郎くん at 2015-12-08 20:24 x
内部告発本の格付けの基準値についてですが、次の二冊の本、ナイジェル・デーヴィス「古代アメリカ文明の謎」と、ロバート・ウォーカップ「幻想の古代文明」よりも、格上なのか格下なのかで判断しております。両方ともに日本語版は学生向けに出た入門書の体裁をとっているがために3割しか翻訳されていない抄訳です。

また特にナイジェル・デーヴィス先生は言語学的天才であるがゆえうに原著=第一公用語が、イギリス語でももちろんアメリカ語でもない場合の方が多いので、大橋巨泉や松本道弘のようなテレビタレント出身者よりも格上の存在であります。

テレビタレントよりも格下の愚行を平気でして、全く反省がないのが、日共およびこれに敵対している「自称左派」連中でありますので、先に金銭的な世話になっていない限りはお金をカンパしても死に金になるだけですのでご用心のほどを。
Commented by ケーキイーター at 2015-12-08 23:19 x
「南京路に花吹雪」ならぬ「シルクロードに猛吹雪」。
Commented by ケーキイーター at 2015-12-09 09:32 x
 ひょっとしたらエントリーの場所を間違えたかな。そうでもないか。
Commented by ruhiginoue at 2015-12-09 12:41
「人道のため寄付しましょう」という呼びかけ、如何わしいですよね。

日本の左翼にも「おフランス」崇拝のイヤミさんが多いので呆れます。
Commented by 石畳 at 2015-12-15 22:46 x
あくまで私見だが、羽仁五郎は「マルキスト」と言うより、皮相な西欧崇拝論者に過ぎなかったのではないだろうか。彼の歴史観が『ミケルアンジェロ』(岩波新書1939年)等を見ても明らかなように、西欧中心主義的であり、また、『羽仁五郎の大予言』(話の特集1979年)という本のなかで、福沢諭吉の『脱亜論』を「アジアの封建思想を批判した論」であるとして高く評価している。このようなスタンスであったから、フランスの本性を見抜けなかったのであろう。

「西洋の燦然たる美しさの繪のやうな記事には不幸にしてその裏面がある(中略)。西洋は自由といふことを高言してゐるにも拘らず、富を得んと競って眞の個性は害はれ、絶えず募り行く渇望に幸福と満足は犠牲にされてゐる。西洋は中世の迷信から解放せられたことを誇つてゐるが、これに代つた富の偶像的崇拝を何と見るか。現代の絢爛たる假面の背後には何といふ苦惱と不満が隠されてゐることであらう」
(岡倉覚三『日本の目覚め』岩波文庫1940年)
*引用は2003年版から

羽仁だけではなく、近現代の日本人に欠けているのは上記のような視点であろう。
Commented by ruhiginoue at 2015-12-18 13:36
確かに。
また、羽仁五郎は「都市の論理」でも西欧賛美でしたね。
Commented by 次郎くん at 2015-12-18 16:53 x
全く、1970年代当時から、木村愛二さんの「古代アフリカエジプト史への疑惑」や、津田元一郎先生のアカデミックでお堅い出版社から出された著作で、動かぬ実証的な証拠を突きつけられてもシカトする、左欲小二病患者何とかジジイの欠点が治らないパーキンソンの呆則通りの生き方をしたヒトでもありましたね。
Commented by 次郎くん at 2015-12-18 17:05 x
岡倉覚三もどっちもどっちですがね。哲学をドイツ語で論じる事の出来ない落ちこぼれで、お茶産業のステマ屋にすぎませんから。八切止夫の著作もネットで無料公開されてますね。夕日将軍石原莞爾の怒涛の知性の前では、岡倉覚三も鈴木大拙も知恵遅れの雑魚キャラでしかありませんね。この次郎が岡倉や大拙を評価するとしたら、低知能低機能な存在でも「仏の教えの実現が第一」でB層のために用意された日常生活が確立できるならば、高知能高機能な存在に勝る側面が発生するという事でしかありませんね。低知能低機能な存在は、労働者として真に有能な存在ではなくて、ガセネタに引っ掛かることでもありますから、カルマヨーガ行者としても失格、人様に大乗の教えを授ける事の出来ない無能な働き手でありますから。
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by ruhiginoue | 2015-12-08 17:19 | 国際 | Comments(9)