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by ruhiginoue

松沢病院に来る身障者たちの想い

 都立松沢病院といえば、広い敷地に大きな建物の精神科で、それに付随して各診療科がある。ほとんど揃っていて歯科まである。
 このすぐ近くに大宅壮一文庫という雑誌図書館がある。ここにあるのは、精神病院があるからと敬遠する人がいるので、世田谷区内で土地が安くなっていたことに大宅壮一が目をつけたからと言われている。

 かつて、この近所に住んでいたため、よく大宅文庫に調べものをしに行った。このついでに、松沢病院で痛みの治療薬を得ていた。慢性の痛みに精神安定剤が効くことがあるという話は、前回したとおり。
 そして、当時はまだ医薬分業がされてなかったから、病院内の薬局で受け取れた。

 このとき目撃したのが、事故などで重傷を負った患者だけど、その痛みではなく、もう治らないという絶望感により精神を病んでいる人たちだ。障害のために失業し、社会復帰もできないという人が、自殺しないように薬を飲んでいる。
 また、自棄酒どころか自棄食いもできない人たちもいて、自分で口に運べない、口に入れられない、入れたとしても咀嚼できない、飲み込めない、消化できない、などの状態である。

 こういう人たちは、早く死のうと言うか、長生きしたいと言うか、両極端だった。

 事故など原因の始末と身辺整理が終わったら、あとは何もできないので、ほんとうに何もできないし、楽しいことも絶対にありえない身体の状態だから、さっさと死のうという人。

 太く短くは生きられないので、細く長く生きるしかないのだから、しかも細さが半端じゃないから、最短でも百二十歳は生きるつもりだし、もっと長く、できれば二百歳まで、それが無理でも百五十歳くらい生きてやるという人。 

 どちらかと言えば後者が興味深かった。
 楽しくないのに長く生きていても、もしかすると科学の進歩でクローン再生かサイボーグになれるかもしれないし、核戦争か汚染で人類が滅亡するのを見物できて、自分は子孫を残せないけれど滅亡するなら同じだと思える、ということだった。
 これは決して、ふざけているのでも、皮肉を言っているのでもなく、極限状態の人が突き抜けた想いに到達しているのだ。これに比べると、多少の達観など薄っぺらく感じるのだった。
 

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Commented at 2015-12-14 23:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 次郎くん at 2015-12-15 02:37 x
エキサイトブログはヒドイところですね、非公開コメントかつ、18禁相当の猥雑や下品な用語は入っていないのに投稿出来ませんでした。

Commented by 次郎くん at 2015-12-15 14:19 x
誰もに内化している人間性が満開する段階にはまだまだでありますな。これらの被害者の皆様方の本性も神であるという確固としたヴィジョンは全くご覧になれておられないのですから。
Commented by 次郎くん at 2015-12-15 14:24 x
「霊性の実相」を知りたいのであれば「ラーマクリシュナの福音完訳版」よりも「サイクロンの中心」を読まれるのが良いかも知れません。「権威」とされている脳科学者が著者であるということと、ただ単に敷居が低くなっているだけという理由でありますが。ただ「ラーマクリシュナの福音」の著者の方は現代でも治療法の通用する技法をマイスターされた一流の精神科医なんですがね。
Commented by 次郎くん at 2015-12-15 16:15 x
エキサイトブログの基準値は奇奇怪怪であります。特に管理人先生に対して、この次郎が自己反省文的な内容を投稿する時に限って拒否されるのですから。
Commented at 2015-12-16 20:47 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by ruhiginoue | 2015-12-14 17:33 | 雑感 | Comments(6)