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by ruhiginoue

菊池直子さんに無罪判決

 オウム教がらみの爆弾事件で被告となっていた菊池直子さんに無罪の判決が言い渡された。彼女は、自分の運んだものが爆弾に関係があったことを遺憾としながらも、そうであるとは知らなかったので、それについて話をちゃんと聞いてもらえたことは良かったと談話していた。

 菊池直子さんは、爆弾事件で疑惑を持たれた当初、かつてオウム真理教の信者だったことだけでなく、マラソン選手であったことまで揶揄されて、「走る爆弾娘」と茶化す報道だった。マラソン大会に出場したさいの写真に、そのナレーションとテロップを付けられ、さらに変な効果音まで被せて、それをテレビで執拗に流された。
 そもそも、マラソン選手だったことは事件と何の関係もない。それに、結果として無罪判決となっただけでなく、事件に関与した疑いを持たれた段階では、当時信者だった人が関与を疑われていると報ずるのが限界であり、勝手に犯人だと決めつけるなんてことはテレビで放送してはならない。
 つまり、放送法違反をしているテレビ局のしてきたことの方がむしろ犯罪である。

 なのに犯罪者であると断定できない人を犯罪者として報道してしまい、そのうえ結果は裁判で無罪となっているし、しかも報じ方はまるで悪ふざけで、なんでそんなことをしたのかというと、ただ事件と無関係のことをこじつけて面白おかしくしようとする下らないものだった。そんなことをテレビはやっていたのだ。
 これに限らず、オウム教事件の報道で、特にテレビはその不真面目さを当時から指摘されていた。また、新聞のテレビ欄の投書には、そんなことして受けると思っているなんて、番組の製作をしている人たちは視聴者をバカにしているという指摘が載っていた。

 このように、95年のオウム教事件のころから、マスコミ特にテレビの信用失墜は著しくなっていて、つまらないし下らないし腹立たしいとまで言われるようになった。
 ほぼ同時に、コンピューターのウインドウズ95によってインターネットの時代が始まり、数年後には爆発的な拡大となり、テレビはマスメディアの王座から転落したのだ。それに、新しい技術が実用化されただけでなく、テレビは業界の構造からどうしても下らない番組が主流にならざるを得ない現実が見えてしまったのだ。
 
 ということで、菊池直子さんの無罪判決は、テレビの墓に立てる線香のうちの一本である。 



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Commented at 2015-12-18 02:06 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2015-12-18 02:21 x
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by ruhiginoue | 2015-12-17 17:37 | 司法 | Comments(2)