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by ruhiginoue

中国の東洋医学迫害と酷似する現象

 本多勝一著『はるかなる東洋医学へ』(朝日文庫)に、中国の文化大革命で東洋医学は前近代とかニセ医学とか言われて迫害され、漢方医や鍼灸師が投獄や殺害された話が載っている。

 また、当時アメリカから外交使節が訪中したさい、東洋医学によって身体の具合がよくなったというアメリカ人の話もあるので、文化大革命で東洋医学が否定されたわけでもないということも指摘されていた。

 たしかに、鍼灸で間違ったやり方をする者もいたし、漢方薬と称して呪術的な感覚で変なものを薬だとして売った者もいた。だから、これではいけないと思った魯迅は医学の勉強をしていて、日本にも留学していた。そのときの思い出を『藤野先生』という題で綴っている。

 それで、『はるかなる東洋医学へ』によると、のちに中国では、東洋医学について国が専門家を集めて調査し、効果について近代科学で解明されたもの、その解明はされていないが経験則から効果があるとされているもの、などを明らかにし、これに基づいて東洋医学の国定教科書を編纂し、これを必ず勉強してからやるようにと決めたそうだ。

 この一方で、ただ勢いづいただけの紅衛兵たちは、近代化のために古いものは否定しなければならないとして、「古くなったもの」と「古くからのもの」とを区別せず、なにも問題がない者まで前近代とか非科学的とか言って片っ端から集団攻撃した。これにより、多くの優秀な人材が失われてしまったのだ。
 
 つまり、学術的分野に政治が干渉や介入をすると、このような危険があるから注意を要するのだ。 実際、一部の「学者」と一部の「日本共産党」が執心である「ニセ科学批判」が、すっかりそうなっているということは、すでに指摘したとおりである。



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by ruhiginoue | 2016-01-22 17:17 | 政治 | Comments(0)