井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

防衛大卒業生の任官拒否問題

 防衛大卒業生の任官拒否が倍増したことで、これは民間の雇用状況が良くなったためなのか、それとも政治情勢から不安を覚える人が多くなったためなのか、と言われている。
 そもそもそ防衛大は大学ではなく大学校なので、学生は公務員の研修とみなされ学費と手当が国費から出る。なのに任官拒否しても返還しなくてよいから、このように話題となるわけだ。

 これで思い出したのだが、何年か前に、ある高校に通う生徒が、親の失業によって退学に追い込まれてしまい、これを助けようと同級生たちが学校の最寄駅前で通行人に募金を呼びかけたが、道行く人たちの多くは冷淡で、中には罵声を浴びせたり唾棄したりと反感を露わにしたそうで、なぜならその高校は私立だったからだ。
 このさい通行人たちは「私立なんかに行くからだ」などと言ったそうで、もともと私立校には学費が高いというリスクがあり、これを覚悟で入学するものだから仕方がないということだ。
 
 自分が高校生の当時、生徒会のからみで地元の高校の寄合に行くと、公立に比べ私立は設備が豪華で、夏など生徒が管理人室にインターホンで「会議室に冷房いれてください」と指示し、すると部屋が涼しくなってくるから、公立校の生徒は羨みと僻みの混ざった感情を持ったものだ。その私立校があまり勉強しない人が行くところであることも影響していた。
 こういうことがあるから、公立校のエアコン設置に精神論を持ち出して反対する者がいたり、橋下徹知事のように私学助成を迫害したり、ということになるのだろう。
 
 もちろん僻み根性の発揮は醜いが、その私立校の生徒が、どうして自分及び他の在校生の親や卒業生に寄付を求めなかったのかという点も不可解であった。子供を無理して私立校に入れている親は余裕がなくても、余裕がうあるから子供を私立校に入れている親もいるはずだ。

 ただ、金を出す人は自分の期待に応えてくれそうだから出すのであって、その点で自分の子供なら安心だが他人ではそうはいかない。だから余裕がなければもちろんだが、余裕があっても他所の子供の学費のためには金を出したくない。そういうことを言う人は、よくいるものだ。

 こういうことから、費用を出す代わりの御礼奉公が制度となっている防衛大では、任官拒否がいちいち問題になるのだろう。

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Commented by ケーキイーター at 2016-03-25 21:35 x
 私立校うんぬんの話。ほろりと思い出したのが『小公女』。現代の日本にもあるんだ。
Commented by ruhiginoue at 2016-03-26 16:16
昔は親に金がない人は私立校を避けて、ひどいときは合格確実にするため志望校を2ランクか3ランク下げろとか進学校に行くなとか親から命令されて泣く泣くという人が少なくなかったので、途中で学費に困るという人はセーラみたいな少数だったのでしょう。
Commented at 2016-03-27 02:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ケーキイーター at 2016-03-27 15:01 x
 これも『小公女』ネタと言えるのか。民進党のことを「ミンチン党」と言ってしまう。
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by ruhiginoue | 2016-03-25 17:27 | 社会 | Comments(4)