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by ruhiginoue

学歴詐称という非難の無意味さ

 カフカの小説に出てくるヨーゼフKみたいな名前の人が経歴詐称したとか騒がれているが、こういうことがあるたびにデタラメだとすぐわかる話をする人がいるのはなぜだろうか。

 前に、三浦和義という人が法政大学卒と自称していたことで、一部のマスコミから学歴詐称ではないかと言われた。卒業生名簿に載っていないということだった。これに三浦氏は、自分は起業する一方で通信制で卒業したのだと言った。商売とは関係なく、趣味で日本文学を勉強したかったから文学部だとも言っていた。ただし、これがほんとうかどうか不明だ。
 しかし、そもそも三浦氏は商業を営む人であり、芸能人と親戚なうえ自身も映画に出演するなどしているから芸能人的に週刊誌やワイドショーに騒がれたというだけだ。学歴なんて無関係である。

 手前味噌だが、拙書『朝日新聞の逆襲』には三浦氏から聞いた話が出てくる。雑誌の発行についてで、『噂の真相』の岡留という人とともに、本多勝一氏が朝日新聞社から定年退職したあとに発行した雑誌のことにも触れている。三浦氏は両者とも親しかったのだ。

 その本多勝一氏が学歴詐称して朝日新聞に入ったと言っている人がいた。京都大学を卒業していないのに騙して入社したという話をもっともらしくしている。
 これについて当人も著書で述べているが、まず薬剤師の免許を取得するのに必要だったから千葉大学の薬学部を卒業し、これは家業の都合だったから不本意で、そのあと本当にやりたかった生物学の勉強をするため京都大学に入ったということだった。

 このさい外国を巡った紀行文が注目されて朝日新聞から声がかかり記者になった。大学に二か所行ったので新入社員の年齢制限にひっかかりそうだったから、在学中に入社してしまい卒業しなかったが、一見すると京大を出て朝日新聞に入ったようなので、後に著書の裏付けにもそう記載されていたのではないか。
 
 これも、ほんとうのことは確認できないが、もともと本の裏付けはよく出版社や編集者が経歴を記載してしまうものだし、朝日新聞社は大学中退では幹部記者の候補として採用しないが、すでに他の国立大学を卒業しているから問題ない。
 これが逆だったら問題になるだろう。薬剤師は薬学部を卒業しないと免許を取得できないのだから、他の大学を卒業していても薬学部でないなら駄目だ。

 つまり、何も問題がないのだが、もともとこれを騒いだのは例の堤曉という人だから、個人的な悪意ということだろう。この人は文芸春秋社を経てWILLという総会屋雑誌も同然といわれるところに行った。朝日新聞に敵意を抱き、朝日新聞の悪口がライフワークだそうだ。
 そして自分は東大法学部卒だと無意味なことを言っていたりする。東大出て大手の新聞かテレビ局ではなく雑誌社というのは、うまくいった就職とは言い難い。そのルサンチマンにより暗い情熱を燃やしているのだろう。みっともない態度だ。そんなのがいなくなった文春は今じゃ絶好調である。

 しかし、そもそも学歴詐称というのは意味がない非難である場合が多いだけでなく、事実関係がわからないことが多い。それについては次回にする。
 

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by ruhiginoue | 2016-04-01 17:30 | 社会 | Comments(0)