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by ruhiginoue

自分より大きい相手と喧嘩して勝つことについて

 八十年代前半に、ソ連で空手が流行したが色々と問題なり、それで道場は警察か軍の施設内にするよう規制したということが日本でも報道された。勝手に「○○○ノフ流」と称して道場を開く者がいたり暴力事件が相次いだりしたためだが、これが半端ではなく、不良少年に警官が重症を負わされたことまであったということだ。
 
 もともとロシア人などスラブ系は手足が長く、それでバレエが盛んで、手足を伸ばして表現することが日本舞踊とは違うといわれていた。これが柔道とか空手とかの武術だと、同じ身長体重でも有利になる。もともと「リーチ」があるという表現があるけれど、まさにそれだ。

 そして、プーチン大統領が柔道五段であるなどロシアでも武道は盛んで、また香港の活劇でもカンフー映画にはロシア人の武術家が悪役の強敵として登場し、それをブルース リーやジャッキー チェンが死闘のすえやっつけていた。

 そうした活劇で思い出すのは中学生三年の冬に目撃した同級生の喧嘩だった。下校のさい学校を出てすぐの場所で自転車に乗ったまま殴り合いになり、片方は学年一の極端な長身だったから同じよう手を出したら勝つに決まっている。
 このとき、なにか言い争いをしているのに気づいた。すると普通の身長のほうが怒って先に手をだした。これを見て思わず「イカン」とつぶやいた。やはりその手が届く前に大柄なほうの拳を顔面に食らって鼻血を出した。

 後に、鼻血を出した人は同情されるのではなく、あんな大きい奴と喧嘩するなんて無謀だと言われていた。
 しかし、見ていた者に言わせると、あれは自転車に乗ったまま手を出したのが失敗だった。攻撃を避けるには身体を動かしたり片手で防いだりしながら、もう片手か足または頂頭部か額で反撃しないといけない。なのに片手はハンドルを握り、身体はサドルに乗っていた。これで手を出せは、腕が長いほうが勝つに決まっている。

 ところが、失敗してしまったという自覚のある彼の発想は違った。再戦は考えず、また自分も手を出したことや騒ぐことで面倒なことになり損なことなどを勘案し、診断書をとって訴えるのも諦めた。
 そしてすぐ入試の時期を迎えたが、彼の進路は、あまり程度が高くはないが育ちのよい人ばかりの私立高校に確実な単願受験で入った。
 一方、殴ってけがさせたほうは、大柄にものをいわせて乱暴だったがスポーツで推薦入学するほどではなかったうえ勉強は最低の水準だったから地元の公立校で不良のたまり場と言われるところに入った。

 「金持ち喧嘩せず」ということだと思った中三の春だった。



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by ruhiginoue | 2016-04-16 17:18 | 体操 | Comments(0)