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by ruhiginoue

インドの決められない民主主義と中国の民主独裁

 外国債券への投資の話で、これからインドは有望だといわれるが、政治がどうなるか不確定要素が多いという。それで期待したら待ちぼうけ食らうこともあり、今がその時期だ。

 これについて証券会社のアナリストだった人によると、原因はインドの民主主義だ。インドは他民族で宗教も言語も混在していて昔から国内対立があったけれど、互いに尊重し合っている。それは結構なことだが、ここから「決められない民主主義」になっているという。
 そもそも民主主義とは何かを決めるためにあるのだから、民主主義と言っているため決められなくなってしまっては民主主義ではないというパラドックスに陥る。

 これと違うのが中国で、独裁だと外国が非難して言うだけでなく中国が自称している。鄧小平は、国の肩入れでアメリカや日本と商売するとして「社会主義市場経済」を標榜したが、これと同じように、「民主独裁」とも言っていた。
 これらは目的のため正反対の手段を用いるほうがむしろ成功するという逆説的な発想だ。

 欧米や日本もそうだが、資本主義では民主主義と言いながら実質は一部の者が力をもっている偽物である。
 インドは憲法で社会主義を標榜しているが、マルクスやレーニンなど特定の思想ではない広い意味のもので、公平な社会であるが「決められない民主主義」に陥っているから、結局は民主主義が無意味化して市民のためにならない。
 
 それに対して中国は、民主主義の結果となるにはどうしたらいいか先ず考えて、その手段を決めてしまい、決めたことは絶対に実行し、そうして実行したのだから必ず結果を出さなければいけなくて、結果がでなければ政治の責任重大ということになっている。結果を出すというのはもちろん経済で、客観的な評価が可能だ。マルクス主義の定義では「政治は経済の従属物」であるから、その観点からも、経済が尺度となるべきだ。
 
 こうした中国の割り切り方は、外国から投資する立場としては、やりやすい。この先どうなるかという以前にどうするつもりかも不明な国よりはるかにわかりやすい。人件費の高騰で悩む中国に今のところ投資は積極的になれないが、期待がもてるインドとしても待ちぼうけというわけだ。

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by ruhiginoue | 2016-04-28 17:23 | 経済 | Comments(0)