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by ruhiginoue

ピースボートと紅の豚とファシストと産経

 防衛医大の医療過誤で訴訟をしている当時、「そんな人が住んでいたら災害のとき自衛隊が来てくれなくなる」という悪口を言いふらす人がいて、その人はもともと何か口実をもうけて「村八分」のようなことをしたがる困った人であると、地元の人たちが言っていた。

 そして、これに怒ったのが知り合いの自衛官であった。自衛隊の機関も含めて国にもミスはあり、その損害の賠償を求めて裁判に訴えることは国民の正統な権利であり、いやがらせで任務のサボタージュを自衛隊がするなんて許されない。こんな当たり前のことが解らないわけない。自衛隊をバカにするな、ということだった。

 これに対し、あの田母神俊雄という元航空自衛隊の頂点にいた人は、反自衛隊として徹底的に監視するよう部下に命じたと公言したうえ、自衛隊の内部のことについても、セクハラ被害を訴えた女性の自衛官を侮辱していた。
 
 同じ自衛官でも差があるものだが、タチの悪いほうが組織の上に行き、それで思いあがって受け狙いの発言をしたうえ選挙に立候補すると資金の不正を行い、これに支持者たちは落胆し、ついに田母神俊雄は逮捕された。
 後から不正が発覚して裏切られたとか言っても、もともとその言動に問題があったのだから、その問題を見抜けなかったのが悪い。

 村八分をしたがる者や田母神俊雄と同じ陰険な感覚の者が産経新聞にいる。
 ピースボートという社会科見学ツアーが、海賊から自衛隊に守ってもらっていると非難して続けているのだ。ピースボートはNATO軍の御用記者となって侵略戦争を煽る元朝日新聞の川上泰徳が講師として乗り込むなど、今ではすっかり平和を考えるものとしては偽物に堕ちているが、産経の中傷は見逃せない。

 そもそも、なぜ自衛隊の派遣に反対なのか。それは、艦船からして海賊対策としては不向きであるから他の対策をすべきで、非効率にもかかわらず自衛隊を派遣するのは戦争がらみの前例を作る政治的な意図があるはずだ。ということだった。
 なのに決まってしまった。そうしたら、過去に異論を唱えたことで、公的機関からの恩恵は一切受けるな、というのが産経の主張だ。非常識にもほどがある。政府に意見を言うのも公的機関の恩恵を受けるのも、どちらも国民の正統な権利だ。まったく産経新聞はファシストである。

 あの映画『紅の豚』では、飛行艇を使った強盗の「海賊」というより「空賊」が船舶を襲撃すると、元イタリア軍人の主人公が戦闘艇で撃退を請け負うし、船によってはそのための艦載機があり自衛していた。
 その当時のイタリアはファシスト政権になっていて、だから主人公は軍に戻らず「赤」であると自認しているわけだが、もしも、それらの護衛や自衛をやめさせて、ファシスト政権が軍を出動させると言い出し、これに反対した者たちは守られてはならないと言い出したらどうか。産経新聞のピースボート中傷は、これと同じことである。



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by ruhiginoue | 2016-05-20 12:34 | 社会 | Comments(0)