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by ruhiginoue

曽野綾子の汚れた魂

 まず、話題になった雨宮処凛氏の文から引用する。

 有害で、役に立たない精神論〜またあの人が変なことを書いている〜
 それは「新潮45」5月号に掲載された曽野綾子氏の連載「人間関係愚痴話」第60回「動物の原則」。
 またこの人か・・・。というのが正直なところだが、原稿は「保育園落ちた日本死ね!」問題から始まる。
 曽野氏はまず、あのブログを「薄汚い文章」と指摘し、「今さらながら、日本人の表現力の低下と、日本人が自分を生かしてもらっている国や社会に対して正当な評価をできない認識の甘さを露呈している」と続ける。そうして中東の難民に触れ、「日本からは、着の身着のまま家も家財道具も捨てて、何の保証もない外国に逃げて行こうとする難民はいない」のだからと続け、お決まりの「昔は」から始まる文章となる。ちなみに曽野氏は80代。
 〈中略〉
 無知は、罪だ。曽野氏の原稿を読んで、私は思う。無知は時に人を侮辱し、傷つける。そして自分の中の脳内イメージで何かを決めつけることも罪であり、有害だ。 引用以上

 こんな、曽野綾子という人の言説が一定数の支持を得るのは、「弱者は卑屈であるべき」「分をわきまえないやつは非礼だ」と言って他人を貶めることで優越感を味わう人がいるからだと指摘さている。
 前にタレントのラサール石井氏が、その匿名ブログについて、必死で怒りの言葉を発したときに表現がどうこうではないと指摘したうえで、言葉遣いとか品位を問題にしたければ、まず国際的にも問題になった議会の下品な野次に対して声をあげるべきだと喝破していた。
 
 しかし、曽野綾子は常に強者に媚び弱者を貶めて悦に入るという基本姿勢である。だから、自分はよく「妾」「乞食」など差別的な言葉を吐きまくるが、こういうことについては薄汚いとも表現力が劣悪とも思っていないわけだ。
 それでよく恥ずかしくないものだと言う人たちもいるが、感覚は人それぞれ。問題なのは、そんな曽野綾子のような人を重宝がる自民党の系列だろう。

 先日、「君が代」で都が敗訴したことにからんで、自民党の御用マスコミ人の一人の三宅久之の嘘を取り上げたが、三宅と同じように、かつて臨時教育審議会委員だった曽野綾子は、学校で国歌斉唱は世界の常識だと嘘を言い、強制は良くないとする国が多数である事実を無視し、なんと独裁国を例に出して「日本は愛国心の訓練ができていない珍しい国」とデタラメ発言。

 最近ではまた人種差別発言も国際問題になったが、そうした感覚とともに「愛国心の訓練」とか、昔から言葉の表現でもともと難が指摘されていた。歳をとってモウロクしてきたと言う人たちがいるけど、それは誤解だ。昔からなので、これが今も相変わらずということだ。
 これはよく言われることだが、筒井康隆が小説のネタにしているように、曽野綾子なんてしょせんは聖心のお嬢様が文学賞の候補になったという話題づくりだけで、実力は伴っていなかった。だから、あとは醜い処世術というわけだ。
 こんなこと、ここで言うまでもなく、とっくに定まった評価であるが。

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by ruhiginoue | 2016-06-08 17:36 | 社会