井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

マルティン ニーメラー牧師の有名な言葉は、日本には通用しない。

 ナチに抵抗して殺された人たちの運動「白バラ」は二度映画化されているが、前の映画が日本で地味ながら一般公開されたさいのシンポジウムで、当時大学生の辻本清美らが参加して発言していた。この時に進行役の筑紫哲也が紹介したことで、マルティン ニーメラー牧師の言葉を初めて知った。
 この時は感心したが、次第に、日本では通用しない発想だと思われてきた。
 
 ナチに反対して逮捕され辛くも生き延びたニーメラー牧師は、自分について謙虚にこう語ったそうだ。

 ナチスが共産主義者を攻撃した時、私はやや不安になったが、私は共産主義者ではなかったので、何もしなかった。
 次にナチは社会主義者を攻撃した。私はやはり不安だったが、社会主義者ではなかったので何もしなかった。
 それからナチによって、学校が、新聞が、ユダヤ人が、ということになり、私はそのたびに不安になったが、やはり何もしなかった。
 そしてナチは教会を攻撃した。私は教会の牧師であったから行動を起こした。しかし、そのときは遅過ぎた。

 他人事で自分とは無関係だと思っているうちに自分のことになり手遅れという教訓だが、日本人の考え方の主流はこうだろう。

 自民党が共産党を攻撃したとき、私もアカがなんとなく気にいらないから嬉しかった。
 次に自民党は朝日新聞を攻撃した。私はインテリぶって小難しいことを書く新聞が嫌いだったから嬉しかった。
 さらに自民党は沖縄の新聞を、日の丸を掲げない大学を、というようになり、そのたびに生意気な連中のことを私はザマアミロと思った。
 私の知らない者が自民党に攻撃されたら、特に嬉しくはなかったが多数派には従わないと不利になるので同調した。
 そして自民党は庶民を迫害する法律を次々に制定した。私は裕福ではない庶民だから困りはしたが、障害者や母子家庭や生活保護といった私より弱い者や貧乏人が苦しんでいる姿を見て幸せだった。



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Commented by Neutralizer at 2016-06-09 17:46 x
完全なる奴隷根性が我々日本人庶民の間に浸透してしまっていますね。この奴隷根性が江戸時代から刷り込まれ続けているのですから、これを払しょくするのは江戸時代から現代までの年数分いやその倍はかかるでしょう。
Commented by ruhiginoue at 2016-06-10 17:49
これを醜いとか情けないと感じず、普通だと思っている人が多いので、そう簡単には変わらないでしょう。
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by ruhiginoue | 2016-06-09 17:04 | 社会 | Comments(2)