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by ruhiginoue

細川・小泉と同じ三宅・山本の猿芝居

 渋谷で三宅洋平の「選挙フェス」に遭遇した知人が、まるで宗教のような狂熱ぶりに気味が悪かったと言う。そこで足止めされた通行人たちは苛立ち、巻き込まれた人は後から押されもしたそうだ。
 このとき参加していた人たちはたいへん陶酔した様子だったから、出くわした人たちが迷惑しているとは気づかなかったのだろう。しかしここで問題なのは支持者の認識が甘いと言われていることだ。その時の写真を提示して「こんなに大群衆が詰めかけている」と言い、またツイートで拡散している人たちもいるが、よく見ればちょっと横や後ろの人たちは他所を向いていて、通り過ぎようとしているだけの人たちだから無関係であることが一目瞭然であった。なのに、支持が広がっていないというマスコミ報道にその写真で反論したと錯覚をしている。

 また都知事選挙のやり直しで都民としては「いい加減にしろ」だが、前の都知事選挙での「細川・小泉および彼らを支持する人たち」と、今回の参院選挙での「三宅・山本および彼らを支持する人たち」は、その構造が酷似しているのだが、それに気付かない人たちがいるうえ、「細川と小泉の猿芝居」を批判していた人たちの一部にまで「三宅と山本」に熱狂している人がいるから呆れるしかない。
 だいたい三宅洋平を持ち上げる人たちは、ミュージシャンの熱い情熱という表現をしているが、そんなのは小泉フィーバーと同じでインフルエンザだから、発熱の後で悪寒が来る。実証された経験則に加えて、なぜそうなるか仕組みも解明されているのだが、認識できない人たちが多いから同じ失敗を何度でも繰り返すのだろう。

 ところが、三宅洋平に対して彼の政治に関わる政策と理念と人間性を具体的に事実を挙げて批判することに対し、反論ではなく「ネガティブキャンぺーン」とレッテル貼り攻撃する支持者がいる。その多くが、かつては民進党に比例の野党統一名簿参加をけしかけていなかったか。一人区の調整など野党が身を切るようにして努力したことに対して、どうやったらそんな上から目線になれるのだろうか。
 しかも三宅は『日本会議の研究』を読んで立候補を決意したと言うが、ほんとうは読んでいないのだろうと言われている。著者の菅野完氏も、読んだなら三宅は立候補しないはずだし、ほんとうに読んで立候補しようと思ったのならとんでもない誤読をしたのだろうとまで述べていた。

 すると、次に彼の支持者たちは、こう擁護する。彼は無関心層を対象に集票するから護憲やリベラルの票を分断せずむしろ上積みする、と。これは主観的な憶測に願望を混ぜただけのものだ。そんな不確実な話では、彼の立候補に対して危惧する人たちがいて当然だ。
 しかも、比例に集票したり政党要件の二パーセント得票したりするのが目的で、もともと候補者は当選が見込まれておらず、時には候補者当人も政党からそう扱われていることに気付かない「捨て駒」の手法がある。これが意外と知られていないから、三宅洋平はダメでも比例で野党一般の得票になるからいいと無邪気に信じる人たちがでる。
 さらに、これは特に重要なことだが、三宅洋平は障害児を生んだ親に反省を強いるなどして議員に不適格だ、などの批判があり、これに対し彼の支持者は、彼が無関心層を発掘して棄権するかもしれない人たちに投票を呼び掛けていると言って擁護したうえで批判者たちを非難する。そうだとしても、「障害者差別する候補者に投票すべきではない」と主張したり呼びかけたりしてはいけないことにはならない。こんなこともわからないのか。それとも、障害者差別なんて取るに足りないということか。

 別に、三宅洋平をどうしても支持したい人が支持してはいけないという話ではなく、そんなに支持したければ、不支持の人がその理由を表明するのに対してはあくまで反論するべきであって、意見表明を否定したり主観的願望を押し付けたりして上から目線の説教をすべきでないという話だ。
 ただ、これはいつも同じパターンで、そんな三宅支持者たちは雰囲気に飲まれて自滅し、「でもよくやった」「次につながる」と言っている様子がありありと目に浮かぶ。選挙という数字と戦術の世界において情緒と熱狂によって勝てると思っている人たちは、野党共闘と叫んでいたことも実は一時の感情で自分に酔っているだけだったのだろう。そういう情緒的な反応を性懲りもなく続ける人たちのお蔭さまで与党は安泰なのだ。


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by ruhiginoue | 2016-07-03 15:52 | 政治