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by ruhiginoue

トランプ米大統領候補とブレア元英首相とフセイン氏とカダフィ氏

 アメリカ合州国大統領選挙の共和党候補ドナルド トランプ氏は、テロ対策でイラクのサダム フセイン大統領を称賛した。ABCニュースによるとトランプ氏はある催し会場でこう語った。

 「サダム フセイン氏は悪い男だった。そうでしょうか。実際に悪かった。彼はどんな良いことをしたか知っていますか。彼はテロリストを殺した。しかも非常に上手く」

 また、昨年の秋にはすでにこう述べていたのだ。

 「イラクの大統領だったサダム フセイン氏やリビアのムアンマル カダフィ氏が今も権力についていたならば、世界は100パーセント良くなっていただろう。

 たしかに、イラクのフセインとリビアのカダフィの両氏は、世界を変えるにはテロではなく経済であると主張し、実行した。それで欧米に睨まれ、また過激派に反発された。
 そして欧米は、過激派に反発されていることを民主化運動と宣伝し、軍事介入して両氏を殺害したのだった。

 また、英国のブレア首相によるイラク戦争への参戦の経緯や侵攻後の占領政策について検証した独立調査委員会(チルコット委員会)は、参戦は誤った情報によるものであったことが後に判明したが、それ以前に当時から「最後の手段ではなかった」と断じた。
 これに対してブレア元英首相は、あくまで自分の非を認めず、さらに、フセイン氏が殺害された影響でリビアが核開発放棄をして穏健な路線に転じたなどと正当化した。

 しかし、そこへ付け込まれたリビアはNATO軍の侵攻を受け、カダフィは殺害され国はイラクと同様に混乱した。このことから北朝鮮が態度を硬化させ、核開発を加速させた。つまりアジアの緊張は米英のやり方が元凶である。

 そのうえ、英国と同様に日本も対米追従してきたし、検証するだけ英国はマシで、日本は戦争を支持したままだ。そしてテロ対策としてバラマキ予算のうえ武器輸出などの利権も拡大させているから、日本人が海外で殺害される事件が相次いでいる。

 こういうことについて日本の報道が追及しないどころか追従してばかりでいるから、本質が見えてこない。その点を問う者もいるが、まだ少数であり、一見は中東によりそう態度で実は欧米にベッタリという記者ばかり。

 これについては拙書『朝日新聞の逆襲』でも指摘してきたが、これもあちこちの出版社から理解されず、引き受けてくれたのは第三書館で、ここは中東問題に力を入れ、カダフィ著『緑の書』の邦訳も出しているという出版社である。しかし日本ではなかなか受け入れられないので時間をかけて訴えることにしていると同社は説明している。
 
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by ruhiginoue | 2016-07-08 18:29 | 国際 | Comments(0)