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by ruhiginoue

クーデターの映画と水害と引っ越し

 トルコでクーデター支援勢力の摘発が始まっているらしいが、日本の二二六事件でも参加した者だけでなく煽ったとされた者まで処刑された。その代表格の北一輝は、映画『けんかえれじい』だと眼光鋭く怖そうな人だったのに、『戒厳令』で三國連太郎が扮した姿は情け無い人となっていた。本当の人物はどうだったのだろうか。

 歴史上のではなく架空のクーデターが描かれた映画で最高傑作といわれるのは、英国とカナダの合作『パワープレイ』で、ファッショ的な政府に市民が迫害されていることに憤った軍人が政治学者の助言を受けながら反乱を起こし成功するが、協力を受けていた戦車部隊長に裏切られ、権力志向の隊長が独裁者となってしまう。この隊長をピーター オトールが怪演してた。
 日本での興行は不入りで、すぐに打ち切られてしまい、代わりに『2001年宇宙の旅』リバイバルして穴埋めしていた。当時『2001』は打ち切り映画のピンチヒッターと言われていた。この前年にブルースリーの『死亡遊戯』が公開されていたが、このように『権力の遊戯』とでも邦訳すればよかったのではないか。『パワープレイ』だとスポーツみたいだ。後にテレビで放送されてから評価が高まった。DVD鑑賞お奨めである。

 和製の代表作『皇帝のいない八月』は、渡瀬恒彦が叛乱を起こす役を面白がり熱演したため、対峙する市民の代表役の山本圭が押され気味だったと、叔父である山本薩夫監督は著書で悔いていた。
 しかし当時の荒船官房長官が見て「こんな狂った自衛官がいるか」と怒っていた。いたらヤバイという話だが、ここでも三国連太郎が上官役で出ていて、その娘にふんする吉永小百合がらみで最後はポリティカルサスペンスなのにメロドラマになっている。ここが松竹らしいかも。

 映画ではないが、半村良の小説『軍靴の響き』は、政情不安の国に向かう石油船団の護衛に自衛艦が出動し、そこから既成事実が積み上げられてゆく。時代を先取りした内容だった。かわぐちかいじがマンガにし、そこからさらに大ヒットした『沈黙の艦隊』が発想される。
 『軍靴の響き』では、革新首長が水害で出動要請したところへ自衛隊の極右分子が付け込むのだが、水害を描いた往年の人気ドラマ『岸辺のアルバム』のモデルである東京都狛江市の多摩川の場合どうするか、当時の矢野市長に訊いたことがあり、それでも制度がそうなっている以上、首長として出動要請は決意していると言った。
 ただ、結論はどうであれ、こうして市民と直接対話するところが良い市長だった。無所属の市長だが昔は共産党の市議会議員だった、けれど無党派にも保守派にも支持されて長期政権になったのは、このような人だったらで、その後継者を共産党が出しても器でなかった。この人材難が共産党の最大の問題だろう。

 そんな話を前から知っている共産党のもと狛江市議と先日話した。かつて狛江市に住んでいたけれど、その後、荷物をまとめて出て行った様子を近所の人が見ていたそうで、その話を元市議は聞いて、引っ越しを知ったということだった。近所の人としては挨拶もしないでと言いたかったのだろう。引っ越して来たときは挨拶するが、引っ越して行くときもするものだろうか。世話になったならともかく、そういうことが何もなかったのだが。


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Commented by 元京都市民 at 2016-07-22 10:26 x
引越しの話を読んで・・
箸もまともに持てない人に「美しい国」を‘どうたらこうたら’言われたくないですね。しばらく練習すれば克服できるのに、そういう努力をしない人なんでしょう。それと親にも責任がありますね。何も言わなかったのでしょうか、親としての教育も行き届いてなかったようです。
Commented by ruhiginoue at 2016-07-22 23:40
箸の持ち方がそうだし、食べ方もかなり汚らしいとか気持ち悪いとか言われていますが。
引っ越しの挨拶はするものでしょうか?
Commented by 元京都市民 at 2016-07-23 11:33 x
今まで数回引越しをしていますが、近所には「いついっか引越しします」と言ってきました。
それが社会通念じゃないかと思います。
Commented by ruhiginoue at 2016-07-23 23:44
世話になった人はそうでしょうが、あとは付き合いの程度や性質によるかと思ったのですが。
by ruhiginoue | 2016-07-21 20:48 | 映画 | Comments(4)