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by ruhiginoue

鳥越俊太郎とゴジラ映画

 鳥越俊太郎が、惨敗の都知事選を振り返り、インタビューで「ペンの力って今、ダメじゃん。だから選挙で訴えた」と述べたことに対しかなり厳しい反応が見られる。
 「今」が「ダメ」と言っているだけだと擁護する者もいる。「今、ダメ」で昔はどうだったか。鳥越俊太郎が編集長の週刊誌が総理大臣のセックススキャンダルを暴露し、アメリカの有力紙も追いかけ、これに対し自民党御用評論家の三宅久之らが必死で擁護したが自民党は選挙で敗れ総理大臣は直後に辞任ということもあった。これは今は昔の話。

 しかし、そもそも「ペン」とは言論のこと。だからマスメディアであろうと選挙演説だろうと同じだ。つまりペンがダメだから選挙で訴えると言うのは間違い。新聞やテレビがダメだから選挙で、と言うべきだ。なのに、なんでこんなおかしな表現をするんだろうか。

 これだから、言論とか報道は無力なので選挙に出たという意味になってしまい、特に同業者から批判されたのだ。
 
 「ぼくはもうこの件を書くのやめます」 
 「じゃあ、お前さんの負けだ」
 「新聞はあくまで報道で、命令権も裁く権利もないんですよ」
 「お前、何年記者やっているんだ。新聞は大衆の味方だ。権力者に成り上がってどうする」
 「あいつらはいくら書いても平気で、逆に宣伝になって良いとまで言うんです」
 「お前のペンに力がこもっていないからだ」

 『モスラ対ゴジラ』(1964)で宝田明ふんする記者が上司に怒られる場面。
 鳥越俊太郎はこの怪獣映画の宝田明の記者よりもデスクよりもはるかに年上なのだが。

 それにしても、この映画で関沢新一の脚本は、簡潔ながら真を突いたセリフとかダイアローグが多いと評価されている。脚本家であると同時に作詞家で、演歌とか銭形平次の主題歌でも有名だ。
 それに比べて今のゴジラでは喋ってばっかりだが、それはまあいいか。


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by ruhiginoue | 2016-08-13 10:54 | 映画 | Comments(0)