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by ruhiginoue

相対的貧困を昔から否定してきた朝日新聞

 収入が少なくて進学できない女子高生を取り上げたNHKの番組を攻撃するネトウヨや片山さつきと全く同じように、「相対的貧困」を否定し、「本人が努力しないだけだ甘えるな」などと主張し続けてきた最たるのは実は朝日新聞である。

 この問題は拙書『朝日新聞の逆襲』の中で既に述べているから、読んでくださった方にとってはここでまた語ると重複する部分があることをあらかじめおことわりしておく。

 朝日新聞は、松本清張が貧困によって進学できず、朝日新聞で働いていたとき仕事ぶりが良かったのに学歴がないので正社員になれず、正社員から今でいうバイトか派遣のように見下されて侮辱された、という時代から変わっておらず、高学歴者をかき集め、ただ家庭が恵まれた受験秀才の溜まり場となっきたことで、社会問題が見えなくなったのだ。

 まず、社会に不平等や理不尽があっても簡単には改まらないので、その現実と向き合わなければならないが、それをもって社会の不平等や理不尽を放置してよいことにはならない。だから個人の問題とは別に社会問題となるのだ。

 そして、NHKはあくまで社会問題として、親の収入が少ないから進学できないという高校生を取り上げたのであり、その高校生個人をどうにかしてと訴えたとか『24時間テレビ』みたいに募金を呼び掛けたわけではない。
 また、その高校生を番組が取り上げたのは、信憑性を高めるために実例を挙げたのであり、その実例の存在を証明するために実名と顔を出したのだ。つまり、あくまでNHKの主張である。
 なのに、その高校生を虐めたうえでそれをネタに番組に嘘だというケチをつける人たちがいたわけだ。

 これと同じなのが朝日新聞であり、特に投書で、経済格差により進学先が狭まる人がいる現実についての訴えを載せると、かならず「本人の努力次第」「甘えるな」という反論を掲載して終わりにしてしまい、議論を発展させることをしなかったのだ。

 
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by ruhiginoue | 2016-08-31 22:33 | 社会 | Comments(0)