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by ruhiginoue

麻疹で大騒ぎ

 関西空港で働く従業員が麻疹(はしか)に集団感染し、さらに救急隊員と医師まで感染したとの報道だが、これがロビン クックだったら、誰かの陰謀で病原体をばらまいてる話になるだろう。
 そういう陰謀ではないとしても、麻疹のワクチンに欠陥があったとか、使い方に問題があったのではないかという疑いはすでに出ている。どうであれ、今の事態のようなことがあったのだから、結果として政策が失敗だったことは確実に言える。

 麻疹といえばアメリカの人気ドラマ『ER救急救命室』で、子供の頃に感染しておいた方が安全だしワクチンにはリスクがあると言い摂取させなかった母親に、主人公のカーター医師が、製薬業界の利権だと思い込む陰謀論者だと決めつけ、とんでもない母親だと罵倒する場面があり、業界のプロパガンダっぽいが、それにしては中途半端な謎の場面だった。
 この場面のセリフだと、ワクチンに不信感を持ち接種を拒否したら、自分は良くても子供の学校で感染させるから、リスクがあっても、自分の考えがあっても、接種しないといけないと主張してるようだけど、感染するのは同じくワクチンを接種していない人だから、話がおかしい。
 これは基本的にリベラルな姿勢を貫いているドラマなのに、ここだけ違ううえ説得力がなかった。だからシリーズ中最もというか唯一、まるで不可解な場面だった。

 そもそも、麻疹、おたふく風邪、水疱瘡、風疹、などは元々子供の頃にかかって当たり前で、大人になってから感染すると深刻だから子供のうちに全部クリアが常識だった。そして、無事通過して安心というものだった。
 それなのに、費用がかかりリスクのあるワクチンで防ごうとしたところ、根絶はできないし、大学生に流行させてしまった大失敗もあったし、感染せず大人になった人たちに絞った対策でもなく、目標が不明確で破綻していた。


 かつて「麻疹のようなもの」という喩えがあった。今もまだ言われる。子供の頃に罹っておかないと大人になってからでは危ない病気と同じで、若者なら熱中するという意味だ。学生運動もそう言われた。
 ところが麻疹はワクチン、学生運動は弾圧、それで、たまにどこかの大学で学生が騒いだとか、空港で感染者が出たとかで、騒ぎになる。滑稽なことだ。
 


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by ruhiginoue | 2016-09-06 08:45 | 社会