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by ruhiginoue

札幌の時計台と和光の時計塔とゴジラと平田昭彦と外人観光客

 本多勝一の『北海道探検記』で、北海道を再訪したら自然破壊と観光地化が進んでいたというエピローグが添えられているが、そこに札幌の時計台のことも触れられていて、高い建物の谷間に埋もれるようになっていると述べられている。
 そして行って見ると、ほんとうにそうだった。

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 地元の人たちと話すと皆が、時計台はほとんど忘れられていて、関心を持つのは観光客ばかりだと言う。せっせと写真撮影している観光客に、中国人や韓国人も混ざっている。

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 通りを挟んで時計台の向かい側には「道新」こと北海道新聞社があり、ここに、ちょうど開催中の「ゴジラ展」のポスターが掲示されている。
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 ゴジラといえば、東京のど真ん中にも存在感が薄れた和光時計塔がある。これは、昔は鳴ったけれどゴジラに壊されて今は鳴らないと冗談が言われてる。1954(昭和29)年の第一作『ゴジラ』で、音に反応したゴジラに破壊される。時計塔側は東宝に猛抗議したそうだ。

 『ゴジラ』などSF映画の科学者役が有名な平田昭彦は、東大を出て東京貿易(後の三菱商事)に就職したが、兄が映画監督であった影響からエリートサラリーマンの道を捨てて映画界に入り、よく言われるように東映が地方向けなら東宝は都会向けだから、サラリーマン物で宝田明ふんする主人公のライバルのエリート社員役を演じ、東宝特撮物では科学者役など知的な役を得意とした。
 また、彼の母が世田谷区で旅館を経営していて、そこはよく映画関係者が打ち合わせに利用したから、それも影響したという。そのさい、学生だった平田昭彦は家業の手伝いをしていたら、彼を見かけた女優が俳優だと思って監督に話し、
 「そんな俳優は来てないよ。君が見たのはここの従業員だろう」
 「いいえ、すごいハンサムな青年でしたよ」
 なんてことがあった。平田昭彦は二枚目だった。
 
 その旅館はのちにアパートになったそうだ。交通などの事情から人の流れが変わり、旅館がアパートに転業することはよくあるが、その逆もある。最近では外国人観光客の急増で俄かにマンションをホテルにするところがあり、人の出入りで煩くなり住宅として使用していた人が迷惑し、問題になっている。
 これは、中国と韓国の庶民のゆとりのある人たちの間で、近場の外国観光地として日本が手ごろでちょうどよいと流行しているためだ。だから北海道でも中国人や韓国人を大勢見かけた。そして中国は人口が圧倒的に多いから、京都の人など「中国人ばっかりになった」と言うわけだ。かつてアメリカ人が「ハワイは日本人ばかり」と言っていたのを思い出す。このハワイは貿易風が吹かなくなったとか火山のためとかで湿気が多くなり快適ではなくなりつつあり、観光地としての地位が危ぶまれているそうだ。
 
 ところで北海道は涼しい。京都は暑い。京都から来たゆきずりの人と話したさい、前に五月の京都に行ったら真夏みたいに暑くてたまらなかったと言ったところ、盆地だから暑いのは当たり前だと言い、それよりうざいのは外人ばっかりになったことだそうだ。中国人は数が多いから目立つが、欧米人もたくさん来ているそうだ。それで旅館が足りなくて当然ということだ。そして、どこでも必ずWi-Fi完備にしているという。「こんな古い安宿が」と驚くところまでがWi-Fiを導入していて、そこに宿泊したらちゃんとつながって、次の宿などの予約をしたのだった。


 これから寒くなると北海道は観光客が激減するから、スノボやスキーをする高い山があるところ以外では宿などであまり困らないらしい。『北海道探検記』では、避暑で人が多い夏より冬のほうが風情があり、北国らしい自然にも触れられると述べられている。
 さて、どうしようか。


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by ruhiginoue | 2016-10-01 21:19 | 自然 | Comments(0)