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by ruhiginoue

マンガが教科書か聖書のバカまたは可哀想な人たち

 この、マンガの一ページを画像として転写して、あちこちに送り付けている人がいる。それを、さらに受け売りする人たちがいて、一部に拡散されている。

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 このマンガには、ツルピカ頭の陰険おじさんが主人公の若い人に、無報酬で働くなんてのは必ず無責任になると言って善意の申し出を拒絶する場面があり、この画像を得意になってTwitterなどに持ち出す人たちがいるわけだ。
 それはいかに馬鹿げた話かと複数の人たちがすでに指摘している。

 例えば、舛添都知事が公私混同を批判された時、反省して無報酬で働くから任期を全うしたいと言ったところ、このマンガを持ち出す阿呆がいた。公人がその責任や使命感について社会的名声や政治的生命をかけて決意を述べるのと、バイトの若造がいきがって言うのを一緒にしているわけで、そんな愚はTwitterでもすでに呆れられている。

 こちらにも、このマンガの画像が送られてきたことはある。金だけ取って無責任な仕事をする弁護士がいる一方で、冤罪事件などで使命感や義憤から手弁当で駆けずり回り闘っている弁護士もいるという事実に対し、フィクションのマンガを反論としてぶつけてきた馬鹿がいたのだ。

 そもそも、現実の中の具体的な事実に対して、作り話のマンガを反論としてぶつけることからして滑稽だが、このマンガだって、あくまで登場人物の中の一人が持論を述べたにすぎず、しかも、ある条件の下に限定した話である。そんなことすら読んで理解出来ない人たちがいるわけだ。

 この問題で結論を言うと、法律的には、やると約束した以上は責任があり、報酬の有無とは関係ない。これは判決も既にあるが、社会通念上も常識だと言える。

 このマンガに出てくるのは金で人を従わせることでしか信用できない人であり、そんな悪役が極論を吐いたことを金科玉条のようにする人の感覚は滑稽なのだが、そんな人たちはもしかして底辺低賃金労働者ではないかという指摘もある。
 つまり、底辺で低賃金の労働をしている人たちが、自分たちも責任をもって働いていることに変わりはないのだから正当に報酬を寄こせと主張しようとして、そこへ政治家の無責任が問題になっていることも加わり、使命感とか義憤から報酬とは無関係で頑張っている人たちまでも綺麗事に思えてしまっている、ということだ。

 そうなると、個人的な怨恨の感情いわゆるルサンチマンでしかなく、社会の現実を直視しているつもりで実は社会を良くしようという思いに対して冷笑するだけの嫌な奴になってしまうのだ。これは誰もが気を付けないといけないことだ。
 




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by ruhiginoue | 2016-10-16 20:02 | 雑感 | Comments(0)