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by ruhiginoue

いけないことをやったと認めたら最後

 
 白紙の領収書といい、沖縄で機動隊の暴言といい、とんでもないことがあっても空々しく否定したり惚けたりしている現実に、絶望的な気分になってしまう人は少なくない。どうして世の中はこう不正が横行しているのか。政治家の言動はデタラメだし、裁判所の判決文もインチキばっかりだ。公的な機関や立場のいわゆる御上がこれだから、民間でも個人のレベルでも実にひどい。
 
 しかしそれは、いけないことだから。いけないというだけのことだ。

 かつて大島渚が述べていた。絶対にいけないことは、やったとバレても認めてはいけない。どんなに空々しくても否定し続けないとダメで、潔くでも、仕方なくでも、とにかく認めてしまったらお終いなのだ。
 これは彼が結婚した時、相手の小山明子の叔母さんから言われたそうだ。前に平田昭彦の実家が旅館を営んでいたという話をしたが、小山明子の叔母さんも京都で旅館を営んでいて、大島渚に、もし浮気するならうちに来なさいと言ったそうだ。口が堅いから、という意味だが、それにしても凄いことを言うものだ。

 それで大島渚は、自分は浮気なんてしないと言ったが、すると叔母さんは、ではもし浮気してバレても、したと認めてはいけないと厳しく言ったそうだ。
 そして、他の女性と同じ宿に入るところを見られても、部屋は別だったと言いなさい、ということだった。京都弁で「お言いやす」だったそうだが、同じ部屋にいるところを見られても食事をしていただけだと「お言いいやす」と。また、一つの布団に入っているところを見られても眠っていただけだとお言いいやす。裸になって重なっているのを見られても挿入はしてなかったとお言いやす。
 それで大島渚は可笑しくなって、では挿入まで見られたらどうすんですかと訊いたら、気は入れてなかったとお言いやす、と。大島は笑って、叔母さんもつられて笑ったけど、目は笑ってなかったそうだ。

 つまり、それぐらい浮気はいけないことで、そんな絶対いけないことは、やったのがバレてもやったと認めてはいけないということだ。卑怯でも滑稽でも空々しくても見苦しくても、絶対に認めてはいけない。それで醜いことになっても、認めたら最期なのだ。

 だから、悪いと自覚しているなら、それゆえ絶対に非を認めないのだ。これを認識していれば、不正が横行したままの社会の現実の中で正気を保っていられる。



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by ruhiginoue | 2016-10-23 11:31 | 社会 | Comments(0)