核兵器禁止条約交渉国連決議で反対した日本
2016年 11月 03日
核禁止条約交渉の国連委決議で、賛成多数となったが、核保有国は反対か棄権であった。アメリカなどは反対、中国は棄権。
ここで日本は反対した。唯一被爆国の日本がなぜ反対するのか。賛成したいところだがアメリカを気にして棄権どころか反対してしまったのだ。
この一方で、核開発する北朝鮮は賛成した。このため日本は北朝鮮よりダメだと怒っている人もいる。これは日本が北朝鮮より国際的に劣位であるからだ。つまり、アメリカに対して、北朝鮮は休戦しているが、日本は敗戦している。
このため、あくまで核保有国に対抗して開発や実験をしている北朝鮮は、みんなで持たないようにするのは賛成ということであるが、日本は核攻撃されて屈服したから核保有国に媚びて反対ということだ。
そのため、国連委決議で日本が反対したことに「米に追随」であると被爆者は怒りの意を表明し、被団協が抗議文を出した。
ただ、ここで、日本は被爆体験から核廃絶を訴える立場である、というのは、そもそも日本人の精神構造に反している。日本人は「鬼畜米英」と叫んで戦争して、負けたら「ギブーミーチョコレート」という民族である。だから総理大臣が岸から安倍へと至るのだ。
そして、こうした日本の政治が良くないというのが常に少数派であるのは、他でもない日本人の特質によるものなので、ちょっと政治を批判したくらいで日本そのものに反対しているという「反日」だと非難する人たちがいるのも、むしろ当然のことなのだ。
だから、問題の本質は、敗戦による対米追従ではななく、日本人の発想や性格なのだ。
by ruhiginoue
| 2016-11-03 13:08
| 国際