アメリカの民主党は日本の民進党や朝日新聞と同じ堕落ぶり
2016年 11月 11日
アメリカでは、大統領選挙の結果に対して抗議のデモが頻発しているが、この背景には間接選挙により得票が当落に直結しない選挙制度が前から問題になってきたことがある。
しかし、このことは同時に、もう少しで結果が逆になりもしたのに、それだけの魅力がない対立候補だったからだ、ということができる。
そして、それはヒラリー クリントンという候補者の人柄に難があったからであると同時に、そんな候補者を選んでしまった民主党の堕落がある。
そんなにトランプなんていう人が大統領になるのが気に入らないなら、なんでサンダースじゃなくヒラリーが候補になった時点で文句を言わなかったのか。民主党に対して抗議のデモをかけなかったのか。終わってから文句を言っても仕方ない。
そもそも、金持ちの支持者が多い共和党に対し、民主党の支持基盤は庶民それも労働者であった。それなのにオバマ政権は戦争とグローバリズムで労働者を収奪し苦しめて来たのではないか。実際に、労働者が民主党から離反して共和党へと支持を乗り換えてしまったりもした。
ところが、ヒラリーはエリートとエスタブリッシュメントしか見ていなかったうえ、庶民とか労働者を見下すようにしていた。
また、庶民とは異なるが意識の高いインテリとかアーチストとかの階層に属するアメリカ人達は、民主党の候補者が決まって共和党はトランプとなった時すでに、サンダースだったらよかったのだが、仕方ないのでヒラリーを推すしかないという人たちが多かったと言われている。
それなのに、ヒラリーの選挙運動は、戦略的支持でしかないのを積極的支持されていると勘違いしてしまった。自分達こそが希望の星であるかのように振る舞って「ガラスの天井を破る」などと空虚なスローガンを掲げて自らの言葉に酔っぱらっていた。
ただし、サンダースという人には裏があるので信用はできない。
それでも、トランプが説くような発想が許せないというなら、サンダースが対抗するのには相応しいはずだ。かつて議会でボイコットされて、他の議員たちがみんな退席した中で懸命に戦争反対の演説をしたり、社会主義はダメだと言われようと、弱者を保護して平等な社会にするのだと訴え続けたのだから。
これとは大違いのヒラリーは、トランプと多くの共通点を持ち、輪をかけたような部分まであり、特に戦争に関してはトランプより政策がタカ派というだけでなく、彼女は人格的にも極めて好戦的で、自国内の弱者に対するのと同じように外国に対しても冷酷で残忍残虐だ。
これはアメリカだけのことではない。トランプはダメだと言いながら、サンダースでは左寄りだと難癖をつけてヒラリーにして負けた民主党およびそれを取り巻く人たちの無様さは、日本だと、まず政治では、共産党と共闘すると保守票が逃げると言って自民党と同じになり選挙で勝てなくなる民進党がそうだし、他の分野でも例えばマスコミでは、読売と競争して当たり障りのない記事と論説で読者を失う朝日新聞が、まったく同じではないか。
つまり、他山の石ではないということだ。
by ruhiginoue
| 2016-11-11 18:30
| 国際