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by ruhiginoue

原発ホラー『悪魔が最後にやって来る』

 今日は、長い間に渡り忘れられたようになっていた映画が、福島第一原発事故の後にDVDになったという話。
 この『悪魔が最後にやって来る』は『オーメン』を意識した内容で、製作と監督が『エクソシスト』を意識した『夢魔』と同じである。だから同じ人たちがホラー映画の二大ヒット作のエピゴーネンとかパチモンを作ったと言われたものだった。

 ところが、『夢魔』は『エクソシスト』の真似であったが、『悪魔が最後にやって来る』は『オーメン』の真似ではなく続編に使えるネタを先取りしたような内容で、続編『オーメン2』より先に製作された。

 そのうえ、悪魔の化身の壁画を女性ジャーナリストが主人公に教えるとか、悪魔の分身の謎を解いた者が電話で主人公に知らせようとしたが機械の誤作動で室内に閉じ込められたうえ逃げようとして密室内で機械に胴体を挟まれて死ぬとか、『オーメン2』と共通するものがあり、本家の方が影響されたのではないかと思えるほどだ。

 さらに、悪魔の申し子が成長してイケメンの経営者になって権力にも接近し、世界を破滅に導く陰謀をその事業の中で実行しようとするところなど、『悪魔が最後にやって来る』が先にやってしまったため、第三作『オーメン最後の闘争』でダミアンはやることがなくなってしまい、大きなことをせず暗殺ばかりしているかのようだ。

 その大きな陰謀というのが、黙示録の怪物といわれる七つの頭を持った悪魔の獣を思わせる七基から成る巨大原子炉の建設であった。黙示録の怪物が火を吐いて世界を炎上させるように、七基の原子炉は爆発したら連鎖反応で地球を焼き尽くす。
 最初、建設会社を経営している主人公は、エネルギー危機に対応するためと言って乗り気だったが、跡取り息子の推進する計画がまるで黙示録であると神父などから警告され、息子は本当に自分の子供なのかと疑い、計画をやめさせようとする。

 しかし、計画に疑問を抱いたり反対したりする者たちは次々と不可解な惨死を遂げる。主人公は、反核団体や環境保護団体が叫ぶ建設反対のシプレヒコールを、最初はウザいと思っていたが、次第に不安になってくる。

 こちらのほうが『オーメン』の完結よりはるかに面白い。もちろん、製作したのがマカロニウエスタンのイタリアだから、やはりエピゴーネンとかパチモンとかの映画ではある。
 そんなものに、よくカーク ダグラスが出演したものだと言われたが、彼はこの当時『フューリー』というオカルトがかったスパイアクションにも出演していた。
 そして、息子のマイケル ダグラスは『チャイナシンドローム』で真面目な原発を告発していたが、もっと大スターの父カーク ダグラスがオカルトで原発批判していたというのも面白い。

 また、イタリア映画音楽の巨匠エンニオ モリコーネの音楽も素晴らしい職人技である。『エクソシスト2』とともに、彼のホラースコアの傑作だ。




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by ruhiginoue | 2016-12-01 19:00 | 映画 | Comments(0)