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by ruhiginoue

原口一博議員の神聖なる義務

 盲導犬を同伴した障害者の受け入れを拒否をする飲食店や交通機関それに公共施設までが、後を絶たないそうだ。特に宮城県で目立つ。土地柄が封建的と言われている所ではあるから、その意味では納得である。

 そして、これも土地柄なのか、先日「ダサイタマ」の民度の低さと差別的体質を話題にとりあげたが、この埼玉県にある国立リハビリテーションセンターも盲導犬を拒否して問題になったことがある。障害者の施設が拒否するのだから凄いことだ。
 この隣にあり提携している国立防衛医科大学校は、ナチが劣悪遺伝子を排除した功績でドイツには犯罪者が少ないので身体障害者が生まれないようにすることは『神聖なる義務』であると説く渡部昇一上智大学教授(現名誉教授)に講演させていた。今では、天皇は生前退位するなと説いている。

 まず公共の医療機関が身障者差別をする人を呼んで講演させることが問題であり、私立だが上智大学は生命操作を戒律違反とする教会が後ろ盾である。上智大ではその週刊文春の誌上での発言が問題になったらしい。
 そして小説にも明らかな皮肉が登場した。

 「人類を種としてよわめるがごとき要素を排除するのは、人類の統治者たる余にとって神聖な義務である」
 それは具体的には身体障害者や貧困層や"優秀でない"人々に対する断種の強制であり、精神障害者を安楽死させることであり、弱者救済の社会政策をほとんど全廃することであった。ルドルフにとっては"弱い"ことじたい許しがたい罪であり"弱さを盾にとって当然のごとく保護を求める"社会的弱者は憎悪の対象ですらあったのだ。 『銀河英雄伝説 1』20ページ 田中芳樹 著


 ところで、遺伝性難病を公表した原口一博議員に対し、渡部昇一が「そんな遺伝子をもつ者が子孫を作るなんてけしからん。劣悪遺伝子を抹殺する神聖なる義務がある」とか言い出しはしないだろうか。渡部昇一は、ある小説家を名指しして、種類は異なるがやはり遺伝性難病をもつことをあげつらい、子供を作ったことが社会の迷惑になるといって非難していた。
 そうした遺伝性難病について原口議員は、自分の子供には顕れていないが、病気が遺伝によるものなので家族にも偏見などの影響があることを心配している。

 一方、この原口一博議員は、南京虐殺否定とか外国排斥とかの分野だと渡部昇一と思想的な共通点が実に多い。それでいて「劣悪遺伝子」については自ら健康上の苦労をしているというのが何とも皮肉である。これらは無関係な別分野ではなく問題に重なる部分が広い。
 その点について原口議員の考えをきいてみたいものだ。



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by ruhiginoue | 2016-12-12 17:34 | 政治 | Comments(0)