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by ruhiginoue

上西小百合と片山さつきと朝日新聞

 上西小百合議員が、家庭の経済的事情により進学できない人がいることについて、何も問題がないという趣旨の話をSNSで発信したために「炎上」した。
 そして上西議員の見識を批判する人たちが後を絶たない。

 たしかに、このような発想でいては、社会の不平等というだけでなく、国の発展にも悪影響するだろうから、強く批判の声が巻き起こること自体は当然と言える。

 しかし、上西小百合議員は、親にお金があったから進学できたし、かなりの貯金があったから選挙資金に使えて政治家になれたと率直に話している。こういう発言も貴重だろう。意見がどうか以前にまず現実を正しく認識して率直に述べていることは評価してもよいだろう。
 少なくとも、ほんとはお金のおかげなのに、なにか努力したみたいに言う人よりは、よっぽどいいんじゃないのか。

 そして、上西小百合議員のように自分は親が裕福だったから大学に進学できたし政治家になれたと正直に言う人と、片山さつき議員のように家庭が恵まれていたのに自分は努力したから東大さらに大蔵省に入ったと言うのと、どっちがタチ悪いのだろうか。

 この問題は政治家だけではなく、マスコミにも言える。社会の構造にある現実を観ないふりしたり認識できなかったりすると、それが政治家なら政策に反映するし、マスコミなら報道と論調に反映するので、どちらも社会に悪影響であり、社会が良くなることに貢献しない。
 このことでは片山さつき議員と同じなのが朝日新聞であった。家庭の経済格差は昔から教育にも影響してきたと言われていて常識のはずだが、それでも本人の努力次第だと強弁し、貧困で進学できないなんていうのは甘えだと昔から主張してきた。

 これについて詳しいことは拙書『朝日新聞の逆襲』で述べているが、政治家でも官僚でも医師でも大手メディア勤務でも、絶対に現実を直視しない。この異様に頑なな態度に比べたら、上西小百合議員の発言は率直に現実を認めているだけはるかにマシである。



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by ruhiginoue | 2016-12-30 12:00 | 社会 | Comments(0)