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by ruhiginoue

奨学金にどれほど意味があるか

 給付型の奨学金制度が話題になっているが、これは奨学金の名を騙る高利貸しが大手を振ってきたことが問題になったからだ。

 しかし、私立大学と違って国立大学は、このような問題から外れている。私大の学費は大学によって金額が異なり、かなりの差があるけれど、国立大学では学費が一定に決められていて、私大に比較して安いし、出身家庭の経済状況によって減免の制度がある。
 そして、ここで問題となっているのは、制度が解りにくくて利用しにくいということだ。このため、制度の改善が必要だが、その前にまず、利用すれば有効な人たちに周知させるべきだと提言をする人たちがいる。

 ただ、それをやっても受益者は多くないだろう。そもそも、大学で学びたいけれど学費がないという人は、まず国立大学の入学試験に受かることができないからだ。大昔と違って、入試の競争に勝てる人は親に金がある人で、そうでない人は例外的だ。

 また、その例外的な人について、身内の一人が言っていたのだが、その身内は東京大学の学生だったとき、よく寮の人たちと交流があり、ここには地方から出て来てうちがかなり貧しいという人までけっこういたけど、そんな人たちは、親が貧乏ではあるが意識が高い人だった。学者肌とか芸術家肌で売れないから貧乏というような人が目立つ。
 そんな人たちは、平均より所得が低くても学問に対する関心や理解の度合いが高い。だから金が無いなら工夫して成績を上げて進学して、ということを追求して当たり前だった。
 このような人たちは少数派だろう。

 また、親に収入はあるが賭博や愛人で散財するから子供の学費が無いという人は、いちおう収入があるので減免の審査で撥ねられてしまうし、徹底的に収入が無くて生活保護だと、義務教育ではないから進学不可とされてしまう、という実態があり、こちらのほうが深刻な問題ではないだろうか。




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by ruhiginoue | 2017-01-05 17:53 | 社会 | Comments(0)