「製薬業界は殺人罪を犯している」は事実
2017年 01月 16日
トランプ次期アメリカ合州国大統領は、同じことを言うにも受け狙って威勢よくしているが、そのうち受けているのが「製薬会社は殺人罪を犯している」というものだ。
これで思い出したのが菅直人もと総理の厚生大臣時代のことだ。彼は歴代の厚生大臣とは違い、製薬業界ではなく患者の側に立ったことで評価されている。そして、陳情の手紙に対しては秘書の代筆だったりするけれど一応は返事を出すなど誠意を見せていた。
これと大違いなのが小泉純一郎厚生大臣だった。常に業界寄りで、献金を受けて贅沢な暮らしをして海外旅行したりグルメ三昧だったりし、改革派を自称するので薬害などの被害者が陳情の手紙を出しても全く返事を出さなかった。
このように、菅直人は小泉純一郎などとは大違いだったのだが、それで名を挙げた勢いで新党を結成して総理になったものの、それまでの過程で、多くの患者とその家族と支援する市民や弁護士たちの努力の上澄みを浚い、すべて自分の功績のようにしてしまった。
だから、薬害など医療問題に関わる運動や裁判をしてきた人たちから、菅直人はけっこう評判が悪いのだ。それでも、小泉などよりははるかにマシということでもある。
それなら、いっそのことトランプ次期大統領のように威勢よく過激なくらいに製薬業界を批判していたら良かったかもしれない。ただ、あの当時の日本では、そういう威勢の良さが受け入れられなかった可能性もあり、そこで発言することは博打になってしまう。
しかし、今の菅元総理は失うものがないのだから、今のような半端なことをしていないで、もっと積極的な言動をとるべきだろう。
ところで、アメリカの人気ドラマ『ER』は民主党支持を明確に打ち出しているが、そうしたら薬害についても、批判は陰謀論とか無知とか言う誹謗を根拠もなく主人公に語らせているなどしていて、アメリカのリベラルは虚飾ばかりであることを再認識させられる。ジョージクルーニーもメリルストリープも偽装のリベラルであることは、その言動から暴かれている。このことは既にここでも指摘した。
こうした実態が、トランプ当選の一因だろう。
by ruhiginoue
| 2017-01-16 15:52
| 国際