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by ruhiginoue

自殺に追い込む圧迫感が強い日本

 先日、自殺した中学生が「仕返ししたい」と言い残していたと報道されたが、死ぬ気なら刺し違える覚悟でやれるはずだ。
 しかし、仕返したら親に迷惑がかかるから自分が死ぬほうを選ぶ子供がいるし、仕返しで世間体が悪くなるよりは子供に死んで欲しいと思う親がいて、そのように追い詰める社会の圧迫感がある。
 これは、具体的な事情がある場合と、そうではない場合があり、例えば同級生に虐められて仕返ししたくてもその同級生の親が自分の親の上司だった、など具体的な事情がある場合はわかりやすい。
 ところが、そうした具体的な事情は存在しないけれど雰囲気がそう思わせて追い詰めることがある。よく言われる「空気を読め」というやつで、これにより自分が死ねばいいと子供は判断する。

 また、高校の同級生が言っていたけれど、高校三年の時に大病をして入院したことで不安だったが、その不安の原因は、もちろん病気が治るかということが先ずあり、次に出席日数が足りなくなって卒業できなくなるのではないかということだったが、これら当然すぎることに加えて、親に殺されるのではないかという圧迫感があったと言う。
 その人の親に会ったことがあり、いい人だし、たいへんな子煩悩で、甘やかしすぎじゃないかというくらいだった。そして病気のことは治療費から介護まで熱心だった。なのに、なんでそんな圧迫感を覚えるのか。
 それは、親も本意ではないけれど、しかし大病をするような出来損ないの子供を作って世間様にご迷惑をおかけしていないかという委縮した心情が垣間見え、そのため思い詰めた先には子供を殺して刑務所に入ろうかと悩む姿がうっすらと見えたということだ。
 
 こういう話をすると、そうした何となくの不安はやはり感じると言う人たちがいて、そう言った人たちは次にこう言う。これは日本独特のことで、外国には無いのではないかと。
 そうなのか、世界中を確認することまでは出来ないけれど、しかし他の解決方法は模索するにしても、自殺するくらいなら相手と刺し違えると外国人は普通に言うから、自殺に追い込む圧迫感が日本には特に強いのではないか。そして自殺者の数自体も日本は多い。

 


by ruhiginoue | 2017-01-28 19:55 | 社会