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by ruhiginoue

NHK『クローズアップ現代』在宅診療の問題と大橋巨泉氏の死

 昨年、大橋巨泉氏の死去に伴い、その遺族は、在宅診療をうけたさい医師に不適切な行為があったとし、このことをその後に入院したさい他の医師らに指摘されたと述べた。
 これを週刊誌などが取り上げた。その不適切を問題とされた医師は、大学病院に勤務していた時に行った不適切な手術が原因で医療過誤裁判となり敗訴した過去があり、その後、まるで別の分野へ「にわかに」乗り換えて診療所の経営を始めたという経緯であった。
 このため、その医療過誤裁判の原告であった当方に、週刊誌の記者が取材に来た。
 この話は、すでにこちらで説明したとおりである。

 この問題が、今月の16にNHKの『クローズアップ現代』でも取り上げられた。
 その概要がNHKのサイトに掲載されている。
 http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3936/1.html
 その部分を以下に抜粋して引用する。

 去年(2016年)、この世を去ったタレントの大橋巨泉さん。
 医師が自宅を訪問する在宅医療を受けていましたが、思い描いていたものとは全く違っていたといいます。

 大橋巨泉さんの妻 大橋寿々子さん
 「悔しくて、それで泣いて、それで眠れず、日々過ごしています。」

 10年以上前に、がんと診断されてから入退院を繰り返してきた巨泉さん。
 住み慣れた、わが家で余生をできるだけ家族と楽しみたいと、在宅医療を選択しました。
 「自分で歩いて車に乗って、うちへ帰ってきたわけですよ。書斎で仕事もできる。希望にあふれて帰ってきました。」
 巨泉さんは、医師の支えを受けながら、新しい生活を送れると期待していました。
 ところが、初めて訪れた在宅医から、思わぬ言葉をかけられたといいます。 

 “いきなり僕に「大橋さん。どこで死にたいですか?」と聞いてきた。
 僕は、すでに死ぬ覚悟はできていたのだが、「えっ?俺もう死ぬの?」とぼう然とした。”

 「えって、びっくりして返事をして。主人は首をかしげながら、ひゅーっと小さくなっていくようにがっかりしてしまった。」

 その日を境に、急激に食欲が落ち、生きる気力さえ失っているように見えたといいます。
 その後、体調が悪化し、再び入院。
 3か月後に、息を引き取りました。

 担当した医師は、NHKの取材に対し、「病状が重いと判断したため、最期の過ごし方を確認しましたが、患者側と認識が違っていました。結果的に精神的な苦痛を取り除けなかったことをおわびします」と回答しました。

 これに対して、さまざまな反応が出ている。
 まず、医師が心無い言葉を浴びせて患者を傷つけて気力を失わせたこと、これについて意思の疎通がうまくできなかったと言い訳する医師、というのに驚いたとか呆れたとかいうもの。
 また、先に週刊誌が報じていること、すなわち医師が薬の扱いなどで不適切だったのではないかという疑惑が、他の医師からの指摘および元々専門外だった事実から持ち上がったのだが、そこは突っ込まなかったからNHKはその程度かというもの。

 しかし、こうして報道されてることで、医師や薬剤師などからの意見も現われ、これらをネット上で知ることができるようになったことについては有益だろう。
 最初の頃は、匿名の卑怯者たちにより、「遺族が金目当てで騒いでいるに決まっているw」とか「あの嫁は人のせいにしたがる性格なのだろうw」とか「年寄だから死んでも仕方ないw」とか中傷があり、またネトウヨどもは大橋巨泉氏が進歩的な立場から社会や政治に発言してきたことにこじつけて「反日を殺した医者は偉いから表彰すべきだww」などと、異常な人間性を発揮していた。

 これについては当方も訴訟中から現在に至るまでさんざんだった。大橋氏は芸能人として著名だったから騒がれ、その中で嫌がらせや中傷もある反面、注目されることで公正な扱われ方をされもするし、問題の医師は在野の開業医であり既に防衛医大の講師ではなくなっている。

 その医師が防衛医大に勤務していた当時は現実でもネトウヨと同じ調子で、これを問題にしても「防衛医大」「日の丸を付けている」を前面に押し出し「政治的配慮を( `・∀・´)ノヨロシク」であった。病院の管理責任はあるが、問題は医師個人の資質や体質にかかっていることであるのに。
 だから、自衛官とその家族も、そんな医師がいては不安だと言い、防衛医大に勤務する医師や卒業生の医師たちも、その医師のことを問題にしたのだった。そして、普通なら勝てない国を相手にした裁判で勝訴となり、国も控訴しなかった。

 そして、この度は著名な芸能人だから騒がれてしまい慌てているらしいという話を聴くが、あの医師は相変わらずだなという思いでいっぱいである。
 
 

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by ruhiginoue | 2017-02-21 12:30 | 社会 | Comments(0)