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by ruhiginoue

「ブーメラン」というバカなネットスラング

 オーストラリアのアボリジニ族の狩猟道具から玩具のブーメランが生まれたが、これはよく誤解されていて、標的に命中したうえ戻って来るという都合が良すぎる武器として活劇に描かれることがあるけれど、そんなことはあり得えない。ほんとうは回転することで弧を描き戻って来るから反復して投げることで鳥などの獲物を追い込むためのものだ。

 どうであれ、ブーメランとは戻って来るものである。そこから喩えとして例えばフランス映画『ブーメランのように』(1976年、原題『COMME UN BOOMERANG』)という題名の作品がある。これはアランドロン扮する元やくざ者の主人公が、今では実業家として成功しているけれど、その地位も財産もなげうって、逮捕された息子を警察から奪還する決意をし、かつての侠気を取り戻すという話である。
 また、西城秀樹のヒット曲『ブーメランストリート』も、「♪ブーメラン」と繰り返した後に「きっとあなたは戻って来るだろう」と唄う。

 ところが、誰が最初に勘違いしたのか、他人を批判した内容が自らにも当てはまるという意味で「ブーメラン」と言っている人たちがいる。もちろんいわゆるネットスラングであり、使っているのは程度の低い「ネトウヨ」ばかりである。
 ところが、これを産経新聞はサイトの見出しに使用していて、しかもネトウヨと同じように政府に媚びて「民進党の批判はブーメラン」と記載してしまう。これは、喩えとして不適切であるうえ、内容が記事にも論説にもなっていない。ただの提灯持ち、それもヘタクソなものだ。
 これが、よく2ちゃんねる掲示板など各地に丸写しされていて、ネトウヨが受け売りしているというより産経新聞の関係者が受け売りされているようにみせる自作自演をしているような、実に情けない状態である。

 これだけなら、一部の愚か者のやっていることですむが、総理大臣がよく口にするから日本は末期的だ。「ブーメラン」という間違った喩えのネットスラングを使用するだけで充分みっともないが、しかも「天に向かってブーメランを投げているようなもの」と身振りまで交えて国会で言っていた。この人は「天に唾はく」というよくある喩えを知らないのだろうか。
 これだから「云云」を「伝伝」と読み違えたりもするのだろうし、上に投げれば何でも落ちてくるが横に投げて戻って来ることに意味があるブーメランを、この人は知らないのかもしれない。
 
 こうしたお粗末は情けないが、それよりも、自分の不祥事を問題にされたら他人のことを言い出すというのが醜い。こういうことは小さい子供が大人に叱られたときにやることだ。これだから「還暦幼児」と言われるのだろう。
 

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by ruhiginoue | 2017-02-28 16:56 | 政治 | Comments(0)