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by ruhiginoue

「見た目の問題」とイジメを煽る聖人たち

 顔の変形、痣、傷、麻痺、などにより人とは違う外見の人たちが受ける学校でのいじめや恋愛や就職の苦労などの「見た目問題」について、朝日新聞の岩井建樹記者がその当事者に本音を尋ねる記事を発表した。
 この記事は、細かいところに難があり、例えば、同じような外見の問題でも原因は異なるのだが、それを病気や怪我が原因としか書かれていない記述があり、生まれつきの奇形もあることに触れていないなどの不備がある。

 それでも、このように当事者から率直な話を聴き、その現実を報道することには大いに意義があるので、記者はよくやってくれたと感じる。
 なぜなら、顔に変形や傷跡や痣がある人たちが、やはりそれゆえ悩んでいるということを周知させて欲しいからだ。身体的な問題を抱えていれば色々と不都合があるなどするから悩んで当たり前だが、そんな常識ともいうべきことを否定し、そうすることで人を苦しめたり傷つけたりすることが横行しているからだ。

 この中には、苦悩して当然なのに明るく元気に振る舞っている人、ということで見世物にして悦に入る「感動ポルノ」もあり、そのいやらしさが批判されているけれど、さらにこれを利用していやがらせが行われているのを、よく見聞きする。
 それは、傷跡などが顔ではなく服で隠れる身体の部分の人に、学校の教師などが無神経や時にはいじめ感覚で曝しものにすることだ。不幸中の幸いで服に隠れるというのに、それを「ほんとうの自分を隠すのは良くない」とか無茶苦茶なことを偉そうに言って、それで羞恥や屈辱を味合わせ、いじめの対象にする。

 そして「顔の人は隠せないから気にしないでいる。そんなこと気にしなければいいんだ」と正当化し「気にしないで明るくしている立派な人に、おまえもなれ。いくらいじめられても我慢するんだ」と説教や訓示をし、他人を苦しめ傷つけることで自分が見識をもつ偉い人だと自己満足する。
 これをわかっていてやっている確信犯も明らかにいるが、しかし、よく教師や宗教家などは自分のしていることの罪深さに気づかず本気で自分は立派だと錯覚している。そうすることで手前は幸せなのだろうが、その種の幸せな人は迷惑でしかない。
 
 そういう連中が変なネタにしないように、当たり前のことを当たり前にするための報道をして欲しいということだ。だから今回の記事は有意義である。





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by ruhiginoue | 2017-03-22 17:16 | 社会 | Comments(0)