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by ruhiginoue

東大生にピアノ経験者が圧倒的なわけ

 子供の習い事の調査で、東大生にピアノ経験者が圧倒的に多いという結果だったそうだ。
 そのわけについて東大生に訊いたところ、楽譜を学び手を動かすことで身体で憶えたりすることが他の勉強に役立ち、これが受験勉強にも影響したはずだと言う。また、それを親も意識してやらせていたとのことだ。

 たしかに、受験に役立つ頭の体操ではあるだろう。
 しかしそれ以前に、習い事の月謝やピアノを買うゆとりと置く場所のない貧乏なうちでは進学どころではないだろう。

 もともと、東大生に限らず試験の難しいところへ進学する人は、子供の頃から楽器をやっている人が多かった。
 そうでない人には、まるで楽器に興味が無い人を別にすると、興味をもっても買えないので諦めるか、買えなくはないけど親が反対する、という家庭の事情が目立つ。
 そして、親から反対される人の多くは、勉強の邪魔になると言われることが多い。しかし、実際には成績が良くて進学する子供のほうが楽器をやっていて、逆に親が「勉強の邪魔」と言って楽器をやらせてくれない子供のほうが成績も進学も結果が良くない。

 これは結局、勉強の邪魔になるから楽器はダメだと言うほんとうのわけとは、貧乏でゆとりがないということであり、それを言うと惨めだから勉強を口実に持ち出しているだけで、これが進学にも反映するということだ。
 もともと、こういうことだったのだから、今回の調査を引き合いに出して、勉強に役立ち現に東大生の多くもピアノを習っていると言っても、ダメだと言っている親を説得することはほとんど不可能であろう。
 
 


by ruhiginoue | 2017-03-28 19:20 | 社会