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by ruhiginoue

ピアノの置き場について

 先日、勉強の邪魔になると言って楽器はダメだという親はむしろ子供の成績を悪くしているという話をした。
 これは、お稽古事の調査で東大生の多くがピアノを習ったことがあるという結果だったという件で述べたことだが、そもそも、お稽古事もできない貧乏なうちや、貧乏とまでいわなくても生活に余裕がなくてお稽古事を親が避けたがるうちでは、進学も同じことになるという話だった。

 また、別にプロにならなくても楽しみや教養として身に着けておけばよいことなのに、「それで食っていけるわけではない」とか「うちの子供には才能がない」とか、そう言って反対したりやめさせたりする親がいて、これは余裕がないため心にまで影響していて、まさに「貧困なる精神」ということだ。
 そして、やめさせる口実として受験勉強をしないといけないとか言うけど、これでは先ず「どうせダメに決まっている」と言っておいてから「努力しなさい」と矛盾することを言っているわけで、これに気づかない意識の低い親だと、子供が伸びるわけがないのだ。

 あと、前にここで「ピアノと住宅事情」という話をしたが、かつて埼玉県の西武線沿線に「音大生向け」をウリにしたマンションが出来たけど入居者で埋まらず、それでただ防音設備のマンションと路線転向したという話にも及んだ。
 これは、立地が田舎だったので、その近くにある音楽大学では必要が無かったからではないかと言われている。「めだかの学校」の替え歌で「♪武蔵野音大は~山の中~」とからかわれているが、ほんとうにそうである。

 それに、楽器は音が問題だが、そのうえピアノはかさばるし重たい。
 ところが、これは音楽教室の講師をして教則本を書いてもいる人が言っていたのだが、音楽大学の学生時代に木造モルタルしかもオンボロなうちに住んでいて、グランドピアノとアップライトピアノの両方を置いていたそうで、そんなことをしたら普通は床が抜けるが、和室だったので一階の部屋の畳をはがしてコンクリートブロックを敷き詰めていたそうだ。これなら確かに重量に耐えられるし、安価である。

 他にも、あの手この手をきいた。だから、親が「置き場所が」とかいうのも「勉強の妨げになる」というのと同じで、多くは単なる口実であろう。


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by ruhiginoue | 2017-03-31 20:12 | 音楽