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by ruhiginoue

自民党の反動政治に手を貸してしまった日本共産党の機関紙

 「だまされたということは、不正者による被害を意味するが、しかしだまされたものは正しいとは、古来いかなる辞書にも決して書いてはないのである」
 「『だまされるということ自体がすでに一つの悪である』ことを主張したいのである」

 これは映画監督で名脚本家として知られた伊丹万作が、戦争について述べた話だ。騙されたと言って済ませていては、また騙されるという指摘もしている。

 さて、最近、戦争の愚行に逆戻りということで批判されている一環として、こんなこともあった。
 義家弘介・文部科学副大臣は4月7日の衆院内閣委員会で、幼稚園など教育現場の毎日の朝礼で子供たちが教育勅語を朗読することについて「問題のない行為」と答弁した。これだと参考資料ということではないのだから、国会で正式に排除されたものを勝手に復活させようということである。
 
 この義家という人は教員だった当時、立場を利用して生徒にひどい虐待をしていたことを得意になって話していた。これでは、クズから立ち直ったように見せかけているが別種のクズに変わっただけだと言われている。
 また、あの『日本会議の研究』の著者は、自民党とは地方のボスが寄り集まっているのだから弱い者いじめが当たり前だろうと指摘していたが、そういう自民党に家義という人はもともと合っていたわけだ。

 そんな家義弘介という人の「ヤンキー先生の人生相談」を連載し、その知名度向上と自民党の議席増に貢献したのが日本共産党の機関紙『しんぶん赤旗』である。
 これは騙されたということになるが、これに懲りずに同紙は「二セ科学批判の左巻健男」の連載をしてしまい、このため問題を起こし除籍された区議に便乗した中傷を同党は受けたのだ。

 この左巻という人、その問題になって同党から除籍された区議とは共同で講演会を開催していたが、これはまだ昔というほどの時期ではない。
 そして、この区議を批判した同党の党員と支持者たちに対して、左巻という人は片っ端から中傷誹謗をしまくり、その中には同党の支持者を名指しして「大阪のナマポ」と侮辱して罵声を浴びせるという非常識な行為まであった。生保が事実である根拠はなく、「ナマポ」と揶揄するのは憲法で保障された生存権を否定する差別である。自民党の片山さつき議員らは歓迎するかもしれないが、それだって内心にしておき堂々とは表明すまい。
 この人は大学教授だそうで、これでも教育者かと呆れるが、それ以前に、常識を持った大人に値しない。

 このように、義家とか左巻とかの基本的人権を否定する人たちが教育者というのだから、教育勅語の復活など「反動的」な情勢も当然だろう。
 だが、これに騙されて協力してしまったのが日本共産党の機関紙『赤旗』である。戦前から命懸けで弾圧による死者まで出しながら活動と発行をしてきたのだが、その先輩たちに申し訳ないと思っている人たちは、いったいどのくらいいるのだろうか。同党に所属する議員の中には、これを問題にしている人もいたが。

 これはまさに、騙されたで済ませているとまた騙され、騙されるのは被害であると同時に一つの悪であるという実証である。

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Commented by Neutralizer at 2017-04-11 02:45 x
確かに『騙されることも悪』というところは認めるべきでしょう。私も詐欺に遭ったことがありました。
 ただ問題なのは政財界のことに関してならまだしも、この言葉が独り歩きして詐欺の被害者を周囲が責め立てる常套手段と化してしまっていることです。全ての被害者をただ庇うわけではありませんが、『騙されることも悪』という言葉は悪意で解釈すれば『騙す側が正義』ともとれるわけです。それが昨今詐欺が横行している理由の一つとも見てとれないでしょうか?
Commented by ケーキイーター at 2017-04-11 20:52 x
 強引にエントリー。自分で自分を騙しちゃったのは、トランプさん。シリアへのちょっかいの事で。靴除けブッシュが「大悪人」なら、トランプさんのことはこう表現するといいかな。と思ったのさ。
Commented by ruhiginoue at 2017-04-11 23:27
ブラック企業やカルト団体にこき使われている人が可哀想だからと、販売している物を購入すれば、働いている人が助かるというより働かせている連中が喜ぶわけです。直接騙すだけでなく、如何わしいことはわかっているのに同情して金を出す人がいることを期待しているからで、これも実質は間接的に騙されているわけです。
だから、騙されてしまったことは過ぎたことだから責めてもしかたないけど、もう騙されまいと気をつけることが必要で、それがない場合は責められるべきで、問題はそれが何回目かということです。
多くの場合、一度は気づかないことは誰でもあるし、二度目は気を付けていても上手くできないことがあるし、しかし三回目はスリーアウトのこともあれば次は大丈夫になることもあり、やはり三-四回が目安かと思います。

また、騙されたというのではなく、相手が変貌することもあります。ブッシュ大統領を批判していたオバマ大統領は、それでノーベル平和賞だったのに裏切りましたから、次のトランプ大統領だってどうなるかわかりません。意思に反して周囲に押し切られることもあります。
こうなると、北朝鮮の政府にミサイル開発をやめろというなら、どうしたらアメリカに攻撃されないようにするか「対案」を出せということになります。
by ruhiginoue | 2017-04-10 20:21 | 政治 | Comments(3)