シリアや北朝鮮で戦争が起き日本や韓国も大損害の現実味
2017年 04月 12日
シリアはロシアの協力を受けてイスラム過激派らを討伐し、とにかく内戦の殺戮と混乱が収まってくれればよいとシリア国民も歓迎しているのだから、そんなところで政府軍から毒ガス攻撃というのは現実的ではないと指摘されていているし確証もないのだが、そんなことはお構いなしで戦争をしようというのが欧米の「戦争屋」に支配された政治と、その広報でしかないマスメディアである。
だから国連での芝居がかったアメリカの態度は、すでにイラクとリビアのときのでっち上げ非難で見飽きており空々しいのだが、そんなことは演じている者だってわかっているはずだ。しかしいくら批判されても罵られても、平気だろう。
そして北朝鮮へと矛先が唐突に向かうが、もともと北朝鮮はアメリカから攻撃をされたら韓国を攻撃し首都を壊滅状態に陥れ国そのものが破滅的な状態になるよう準備を整えることで防止して来たし、最近ではさらに技術の進歩があって韓国さらに日本にも攻撃をできるように尽力しているから、ここでアメリカが下手なことをすれば東アジア全体が滅茶滅茶になってしまうということで、やめて欲しいし、できないだろうと推測もされ、これは希望的ではなく現実的なのだが、それでも戦争にもっていこうとしていることだけは確実だ。
すでに、リビアの前例がある。リビアは欧米との経済協力関係を結んで対立をやめ、軍事開発を中止し、欧米との相互利益を図り、国内も経済的に繁栄させていた。ここで戦争となれば周辺も不安定になり欧米も大損であるから、これを担保にしてリビアは戦争を防げると考えていた。
これは、それまでの常識では、正しかった。しかし、もう欧米に常識は通用しなかった。そしてリビアは、繁栄していたのに国民はみんな貧困だとか民主化運動を軍が弾圧したとか嘘の報道を欧米のマスコミに流されたうえNATO軍から攻撃を受けて破滅的状態となり、難民の乗った船が遭難する、なんてことまで起きるようになってしまった。
どうして、欧米はこれまでの常識が通用しなくなったのか。日本の政治も同じだが、完全に行き詰まって破滅を志向はじめたとしか言いようがない。そして外国を巻き添えにしてしまおうということで、まずは目障りな政権とか体制とかの国々を標的にするのだ。
このような現状であるから、ほんとうに戦争で滅茶苦茶になることは現実味がある。
この背景および操られたメディアの問題は、拙書『朝日新聞の逆襲』で詳しく述べたつもりだが、この部分は受け容れられていないという残念な状態である。
by ruhiginoue
| 2017-04-12 22:55
| 国際