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by ruhiginoue

渡部昇一上智大学名誉教授の死去で替え歌が賞味期限切れ

♪渡部昇一ボワッと~インチキおじさん登場。この人に言わせればヒットラーはエライ人~そんなの非常識~タッタタラリラ

 この替え歌が、もう賞味期限切れとなり残念ではある。
 しかし中江兆民は、山県有朋が死んだとき「死ぬことでしか世の中に貢献できない人が貢献した」と言ったが、それと同じでもある。
 
 これに常連寄稿先は「【渡部昇一氏死去】戦後の言論空間に風穴、勇気ある知の巨人(産経ニュース)」と誤植しているので訂正する。
  【渡部昇一死去】戦後の言論空間に墓穴、狂気ある痴の虚人
 
 ところで、中学の同級生が渡部昇一のファンだった。受験ノイローゼで精神科に通いながら「ニート」となり、しかし部屋で読書してるから自分は他の人たちよりエライと言い、ならもっとマシな本を読むべきで渡部昇一なんてデタラメばかりと指摘すると「いいんだ。あの人はいろんな本を読んでいるんだ」と奇妙な正当化。自分と重なるのだろう。
 このようなファンが多いということだ。

 このようこき下ろされるだけでなく、渡部昇一は、自分が虚弱体質なうえ猛勉強しても学校の成績は中くらいが精一杯だったと告白している。
 そして、「米は脳に良くない」「食べるとバカになる」と言われたことがあり、これはアメリカが余った小麦を日本人に食わせる陰謀と言われたが、代表作『知的生活の方法』で渡部昇一上智大教授(当時の肩書)が「しかし私は山形の米所の出身なので米飯をたくさん食べる」と書いていたので、本当に米は脳に悪いと思った人も少なくない。
 また、彼はマザコンで、講演をすれば演壇から控え室まで母親の自慢話が延々と続く。彼が劣悪遺伝子を抹殺せよというのは心身の劣った自分を産んだ母親への怨みと甘えだったのだろう。

 そして、渡部昇一の書いたもので『知的生活の方法』の次に有名なのが『神聖なる義務』であった。これについて、障害児を生むなととしつつ既に生まれた子はしょうがないと言うことだったと産経は擁護するが、それでその後どうなったかというと、渡部と対談もする産経の「正論大賞」仲間の曽野綾子が、障害児を産んだ自民党の野田聖子議員は社会に迷惑をかけていると非難することになるのだ。

 これについて渡部昇一当人は、ナチスが障害者を排除したからドイツは発展したのであるから、ナチスにやられないためにはあらかじめ障害を持つ子供を作らないようにすべきだと説いたのだと書いて開き直っていた。
 これをあの障害者施設襲撃事件にあてはめると、犯人の植松のようなことをする者が出ないように障害児を生むなということになる。
 
 このように、障害者の子供を作るなと言った渡部昇一と曽野綾子。そして障害児を持つ人を名指し非難。問題にされると、ナチスと違って自発的にやれという意味だと反論のつもり。しかも2人とも生命操作と避妊を否定するカトリック信者を自称している。これを問題にしないどころか2人を持ち上げる上智大と聖心女子大(例えばデーケン神父)。

 あの『銀河英雄伝説』の一巻(アニメでは後から回想)で、独裁者が劣悪遺伝子排除を訴えるさい「神聖なる義務」と言うが、これは明らかに作者の田中芳樹が、渡部昇一を皮肉ったものだった。
 このあとその独裁者は、自分の子供が生まれつきの障害者であったという皮肉なことになるが、自分が遺伝性難病で子供がいることを告白した原口一博議員は、南京虐殺事件を否定する名古屋市長を支持する意見広告に名を連ねていたけれど、そこで隣の隣に名がある渡部昇一が、遺伝性難病を持つ者は社会に迷惑をかけないよう子供を作らずに劣悪遺伝子を抹殺する神聖なる義務がある、という持論について、どう思っているのだろうか。

 以上の詳細や出典などは、拙書『防衛医大…』の防衛医大で渡部昇一が講演の項および『朝日新聞…』の朝日新聞に対する渡部昇一らによる非常識な非難で述べているので、興味があったら参照を。

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Commented by ケーキイーター at 2017-04-18 20:44 x
 皇族さんで障害を持っている人にはどう接していたつもりだったんだろうね。昭和天皇はあきらかにご病気だったらしいから。皇室って親族間の結婚が多かったから、そういう「病気」になってしまった。そんなことを以前、主治医が言っていた覚えがあります。

 現・天爺ちゃんのご隠居をきっかけに、年号使うの止めて欲しいな。話が飛んだかな?
Commented by ケーキイーター at 2017-04-18 20:53 x
 今、お師匠さん、例えとして「銀英伝」を使ったけど、やはり「架空の物語」って、100%、無駄になってないじゃん? まあ、あくまでも趣向品だからね。映画もそうだけど、小説とかもそうなんじゃないかな?
Commented by temp at 2017-04-18 22:54 x
>中江兆民は、山県有朋が死んだとき「死ぬことでしか世の中に貢献できない人が貢献した」と言った

石橋湛山が「死もまた社会奉仕」と書いたことは有名ですが、中江兆民も同じ事言ってたんですね
Commented by ruhiginoue at 2017-04-19 16:22
病気や障害も、文明の進歩で問題なくなることがあり、眼鏡をかけている人だって、無い時代には障害者も同然だったわけです。
佐高信なんか中江兆民の真似じゃないでしょうか。
Commented by at 2017-04-19 22:31 x
渡部昇一はゲスなので逸話が多いですね。
・英語学者だが話すのも聞くのも自信がなく、海外の大学での英語学についての講演では日本語で話し、英語に通訳させる。
・で、森巣博に”オーストラリアの大学で俺と英語で討論しようぜ”と挑発されるも黙殺
・母の代わりに奥さんに幼児のように面倒を見てもらっている。奥さんが枕元にパンツ他を畳んで用意していないと風呂にも入れない。
Commented by ruhiginoue at 2017-04-20 07:35
母親と二人の姉に世話してもらっていて、結婚してからは布団を敷いてもらうだけでなく横になったら布団をかけてくれと言ったとか。
普段は鈍りぬけない朴訥とした口調でいい人そうにしているけど、立場が上の人には平身低頭し、下には不都合な人だとパワハラで潰すという処世術。
こんな人たちが主流になったから日本は衰退したのですね。
Commented by るか子 at 2017-04-21 19:57 x
はじめまして。
私はデーケン神父から洗礼を受けたカトリックですが、渡部昇一も曽野綾子も三浦朱門も嫌いです。なんでカトリックにはこんなのばかりいるのかと思ってしまいます。
デーケン神父は曽野綾子と共著も出していましたが上智大学のキリスト教入門講座では死生学の話ばかりで曽野綾子は出てこなかったですね。もう引退されましたが。
Commented by ruhiginoue at 2017-04-22 16:11
ほんとうにクリスチャンなら相容れないはずの人たちが平気でいるのはなぜでしょうね。カトリック教会が批判している統一教会と仲良くしている教授とか。

Commented by るか子 at 2017-04-22 22:38 x
カトリックは良くも悪くもゆるいからかもしれません。右も左もごちゃまぜにいますし、どんな主張をしても、それがたとえ教会への批判だったとしても今どきは破門されることもありません。
なので「同じカトリック」だと思って接しても相手と全く分かり合えないことも珍しくなく、友人作りも難しいです。
日本会議にカトリックの麻生太郎がいるくらいですから。
Commented by ruhiginoue at 2017-04-23 09:13
そういえば、プロテスタントはドグマが拠り所だから教条が絶対的で守らないと信仰の意義がなくなるけど、カトリックは組織だから所属していることに意義があり、教条や戒律に違反しても懺悔して許すと言ってもらえれば良いので、その点ではプロテスタントとちがってカトリックは明るくて良いと言う人もいますね。デーケン神父が曽野綾子と対談する本を出しているのも現代の免罪符ではないでしょうか。
Commented by ケーキイーター at 2017-04-24 11:35 x
 かつて、「子供を産まなかったら、罰金云々」なんてほざいていた校長がいたんだっけ。詳しいことは忘れた。この元校長とこの地獄へ昇天した名誉教授とやらが直接対決したら、どうなっていたんだろう。知的障害者やエイズ患者の女性がもし妊娠しちゃったら、問答無用で人工中絶させる。それが、今の日本の常識。
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by ruhiginoue | 2017-04-18 12:45 | 社会 | Comments(11)