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by ruhiginoue

戦争の後遺症

 先日の日経新聞に「昔の漫画でよく登場したカミナリおやじはPTSDを発症した復員兵だったのではなかったか?」という記事が載っていて、たしかに20代で戦争に取られて30年後の漫画が盛んになる1970年代に50代になるということで辻褄は合うとの指摘があった。

 そういえばサザエさんの夫マスオさんは復員兵だという説がある。
 よく、妻の実家に同居している人として引き合いに出されるマスオさんは、夫婦で住んでいた借家の塀を壊して薪にしようとしたから大家と喧嘩になり、それで妻の実家に同居という経緯だった。
 そして、中国など戦地で日本兵は、地元住民の家や家具を壊して薪にしていた。雨の中での行軍で濡れてしまうと、地元の民家に押し入り銃をつきつけて家や家具を壊し薪にして焚火をし、そうやって服と身体を乾かす。
 とくに中国人は家具を大事にするが、それを運びだして中国人が泣き叫んで懇願しても無視し、抵抗すれば容赦なく殺した。
 こういうことをしてきたので平気になってしまい、帰国してからもマスオさんのようなことをする人たちがいた。だから原作のマスオさんは世代的にそうなので復員兵だったと言われる。
 
 また、戦後まもなくの食糧難のとき、食べ物を分けてくれる農家を紹介するなどと言って女性を騙して誘い、強姦のうえ殺害する事件を連続して起こし死刑になった小平義男も復員兵だった。
 その小平義男は、警察の取り調べに「兵士として中国に行って、強姦殺人をなんどかやってきた。それが日本の軍隊では当たり前だったが、自分は日本に帰ってきたのにやってしまった」と自白した。

 うちの親戚にも、軍人恩給をもらっている人がいたが、中国戦線から帰ってきてから性格が変わってしまったと親族から言われていた。
 そして、わが映画ソフトコレクションを暇つぶしに観ていたうちの母親は、そのうち『ゆきゆきて神軍』を観てから「これは爺さんに見せられない。見せたら気が狂うわ」と言ったのだった。

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Commented by keitan020211 at 2017-04-19 18:55
どう関係があるのかは分かりませんが、南関東は、家具屋がBMWを販売しています。
この記事を読み、何となくそのことを連想しました。

戦争の決め手は『敵の象徴を討つこと』、つまり現実の人命などよりも『心』を失わせることといわれますが、
中国は国の象徴がなくてばらばらなので家族の象徴である家具がそれにあたるのでしょう。
Commented by ruhiginoue at 2017-04-20 08:01
親戚に家具屋がいて、かつて羽振りがよく威張っていたけど近くに家具も扱う大型店が出来て衰退しました。大手の家具専門店も苦境にあることは報道されているとおりです。
家具はステイタスシンボルの一つです。一家の結束を示すものは釜土でした。まず飯と火が生活の拠りどころですから宗教ともなっています。

by ruhiginoue | 2017-04-19 16:15 | 学術 | Comments(2)