憲法を読んだことが無い総理大臣が憲法改正する日本の最後
2017年 05月 06日
ロシアの日本語サイト「スプートニク」が、日本向けにアンケートをしており、安倍総理の主張する憲法改正についてどう思うかというものだが、選択肢が次のようになっている。
1その内容が良いので賛成 2その内容が悪いから反対 3その内容では無意味だから反対 4憲法を読んだことが無いので何とも言えない
これに、安倍総理が正直に回答したら、絶対に4だろう。冗談や皮肉ではなく。
このうち3の意味がないというものは、自民党からも指摘が出ている。安倍総理は、2項まである憲法9条に3項を付け加えて自衛隊の存在を明記するという。そうなると、2項とどう整合性をとるのか、これまで日本政府は前の二つの項に反しないように限定しているから自衛隊は合憲であるとしてきたが、それは嘘だったということなのか、という問題が発生する。
すると安倍総理は、合憲だけど違憲の疑いを持たれるので持たれないようにすると言った。こんな無茶苦茶を言うし、他のことでも前に行政府と立法府を間違えたりしたのだから、憲法を読んだことが無いこと確実だ。
ほんとうの意味で憲法を改正したいのなら、例えば、軍事力保持を明記し、ただし自衛に徹しなければならないとし、そのために、どこの国とも、いかなる内容でも、軍事同盟を締結しない、という趣旨にして、安保条約は破棄、米軍基地撤去、というのはどうかと提案するなら、賛否とは別に議論や国民投票する意義があるだろう。
それでアメリカをはじめ諸外国がどう反応するか、軍事費がよけいにかからないか、などの心配もある。
しかし真の独立というなら外交も成功させるべきで、その自信が無ければ諦めたほうがいい。それに軍事費が増えても、その一方では、オスプレイに象徴される無用なものを在庫処分で割高値段で売りつけられることも、「思いやり予算」で米軍司令官の奥さんの化粧品代まで日本国民の税金で負担させられる卑屈なことも、沖縄の観光資源破壊も、横田のように首都の真ん中に外国軍基地がある屈辱も、厚木基地のすさまじい騒音も、米兵による暴行事件も、みんな無くなる。
さて、どちらを選ぼうか。
こういう現実の問題を解決する具体的な劇的変化のために議論をして、国民投票にかけるというなら、その手間暇費用は、結果がどちらであっても無駄ではない。
ところが、安倍総理はただ条文を変えたいだけ。虚しい実績が欲しいだけで中身が無い。こんなことにつきあわされるなんて御免と思う人も多いはずだが、安倍総理と同じ頭の程度の日本国民も少なくないので、困ったものである。
もう日本お終いということだ。
by ruhiginoue
| 2017-05-06 15:07
| 国際