週刊新潮が週刊文春に怒っている件
2017年 05月 18日
週刊新潮が週刊文春に「産業スパイ」「カンニング」と怒っている話題だが、かつて週刊文春は例の花田編集長時代に、週刊朝日が「文春の【独占手記】は【独占立ち話】だ。路上でほんの数分だけ話したのが長編の手記に化ける花田マジック」と告発して攻撃したことがあるけれど、その九十年代から久しぶりの週刊誌と週刊誌の対決となった。
まあ、トップに立つと今度は維持するのが大変なもので、するとライバルが気になってきて抜かれないようにするうちに相手の邪魔を始める、なんてのはよくあることで、これはその典型だろう。
この報道によると、同じ曜日に発売される週刊文春に情報が漏洩してるようなことが何度もあったので、週刊新潮は数年前から調査を開始し、文春の関係者を尾行するなどしていたところ、ついに発表前の広告をコピー機にかけているところを目撃し、写真に撮ったということだ。
これで思ったのだが、それは昨年の夏にあの大橋巨泉氏のことで週刊新潮から連絡があったときのこと。週刊新潮が取材したけど問題の医師が逃げ回るようにして時間がかかってしまい、校了に間に合わないので記事の掲載ができないということで、木曜日ではなく翌週の月曜日に発売される週刊誌にネタを譲るということになった。
これは懇意にしている記者や編集者だから、ということで『週刊ポスト』に、という次第であった。
このさい、週刊新潮の側から、うちで掴んだ情報だから他のマスメディアには言わないようにということであった。それは当然であるからわかるのだが、こちらは『紙の爆弾』とか『サイゾー』などと付き合いがあるので、そちらに話さないで欲しいという意味かと思っていた。
そうではなく、向こうとしては週刊文春が念頭にあったのかもしれない。なんせ校了の後に広告の見出しから追跡取材するのだから。そう思ってみると辻褄が合う。
by ruhiginoue
| 2017-05-18 16:00
| 社会