安倍内閣の支持率が急落しない事情
2017年 05月 30日
前にも述べたとおり、世論調査の電話はマスコミを装った思想調査だったりすることがあり、そんな偽装の調査を企業の依頼で就職の採否を決める材料としてやったという興信所に勤務する人の証言もある。
これを恐れて、与党支持だと答える人がよくいる。だからマスコミの発表を信じてはいけないし、また発表することが雰囲気づくりの世論操作という面もあるから要注意だ。
しかし、世論調査のおかしな結果には他にも原因がある。安倍内閣が政策破綻のうえ不祥事続きであり、だから世論調査でも個別の政策に対する評価は低いのだが、なのに支持率が急落はしない。そして若い世代ほど支持が高い。
これは、不安のために現状維持を志向している、ということらしい。そういう分析がある。つまり若い世代ほど物心ともに貧しいということだ。自分の経験でも、困窮しているときほど変化を恐れるようになる。綱渡りをしているときに微風が吹いてもビクビクしてしまう感覚のようなものだ。
また、もしも世論調査で、内閣の支持とともに中国や韓国について好感を持っているかと質問すれば、おそらく安倍内閣を支持する者のほとんどが嫌悪感を持つと回答するだろう。これをわかっているから、安倍内閣は非常識でも下品でもお構いなしに憎悪を煽っているのだ。
そして、政策がうまくいっていないから、悪いのは隣国だとけしかけ、それに乗せられるのは、政策がうまくいかないことによって苦しめられている人たちで、なぜなら他にはけ口が無いから、という悪循環の図式が成り立つわけだ。
こうなると、まともな議論や主張は通用しない。憎悪を煽る政治家たちはもちろん、その犠牲者でありながら支持する者たちも「屠殺人に懐く家畜」とみなして同情しないことだ。
by ruhiginoue
| 2017-05-30 21:17
| 国際