「セカンドレイプ」それぞれの立場と反応
2017年 06月 04日
かつてストーカー被害を警察に握りつぶされて殺害された詩織さんもいた。その不正を隠蔽するため警察はマスコミに情報操作し、詩織さんは大学生なのに風俗嬢だったという嘘を流布し、いかがわしい交友があったから事件に巻き込まれ自業自得と印象づけた。
これを思い出したのは、もちろん今話題の詩織さんのためで、被害を訴えた側が権力に不都合だとセカンドレイプされるということが普通であるのが日本という国である。
やはり医療裁判を起こしても「セカンドレイプ」される。特に美容外科や審美歯科は女性への侮辱が凄い。医師の周囲だけでなく野次馬からも被害を受ける。外見ばかり気にしているから自業自得だというわけだ。
これと同じことを男性に対してもよくやり、その場合は被害者をマイケルジャクソンやDead or Aliveのピートバーンズのような人だったということにしてしまう。
それで、防衛医大の形成外科でも同じ弁解になってしまう。他の大学病院の医師でもやっているように、実は公務員の兼業は禁止なのだが抜け穴もあって、他所で美容外科をやって儲けている。そして問題を起こし裁判になって、病気や怪我の治療が目的だったのに、美容だったと言うわけだ。
そして、裁判の後に国の対応が問題になり、自衛隊が原告に裏でこっそり探りを入れていたことが発覚し国会でも問題になった。
このとき、ぜひマスコミに報じて欲しいので色々と工夫をし、例えばテレビのインタビューでも刺激的なことを言うようにして、当時アメリカが敵対する国を誹謗していた言葉をそっくり使って、日本も「ならずもの国家」だと言った。そうしたらテレビの画面では強調のテロップが付いた。放送されたらウケていた。
これについて、やはり何か被害に遭ってマスコミに取り上げて欲しいと願っている人たちは、どうやったら良いかと悩んでいて、そういうウケ狙いを思いつく人は羨ましいと言われた。
ところが、あの前文部事務次官の前川氏は、ひどい仕打ちに遭って普通なら日本なんて最低だと言うところなのに、それを言わせようと記者が質問しても「そんな国だとは思いたくない」と。
それだけ彼は本当の意味でのエリートでエスタブリッシュメントということであり、こちらのほうが今の政権にとって厳しい批判であろう。
by ruhiginoue
| 2017-06-04 12:38
| 社会