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by ruhiginoue

北朝鮮の件で政府に質問したい二件

 今朝はNHKがFM放送の音楽番組を中断して、北朝鮮が何か発射したということを韓国の軍から聞いたというのを韓国のメディアが発表した、という三段階の間接情報をちょっと流したうえで、古い情報を付け加えてながら延々と北朝鮮が戦争を始めようとしているかのようにステリックに叫んだ。

 そして、結局はどうだったかというと、北朝鮮が対艦ミサイル発射の訓練ないし実験をしたとみられ、弾道ミサイルではないから日本の安全保障上の問題ではないということだった。
 たったこれだけの説明で済むことを、NHKは音楽を中断して延々と、新しい情報も緊急の情報も無いまま、政府が対応に大忙しであると喚き散らす広報をした。ちょうどFMではハイドンの交響曲『時計』の有名な第二楽章の途中で、それからさらに次の曲が終わりそうになるまでという長さであった。
 これは、国内の問題を外に逸らそうとする政府の意を受けたものだろうが、その内容だけでなくアナウンサーの物々しい口調まで朝鮮中央通信に似てきた。しかし、そろそろ「またか」という反応になってきたことだろう。

 しかし、ここでNHKではなく日本政府に訊きたいことがある。先にトランプ大統領の指示でアメリカ軍の艦隊が出動しており、このように、敵対する外国の武装した軍艦が領海に接近してきて威嚇したら、地対艦ミサイルを誇示して抑止しようとするのは、当たり前のことじゃないか、それとも不適切なのか、防衛相と自衛隊の幕僚長に見解を伺いたい。
 これを国会で質問されたら、なんと答弁するだろう。


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 もう一つ北朝鮮がらみで、自民党の古屋圭司選挙対策委員長が、先日「北朝鮮は、今年は9回もミサイルを撃っている。デブの金正恩(キムジョンウン、朝鮮労働党委員長)っていうどうしようもない人。北朝鮮は伝統的に融和策をとっても解決しない」と演説したが、体形などは無関係であり、そんな言葉づかいは品が無く、外交上も悪影響だから、政権与党の要職にある人の言葉として不適切だという批判があった。
 それも、もちろん褒められたことではないが、先に述べたとおりのアメリカについては、どうなのか。沈黙したままで「伝統的」では話にならず、外交も安全保障も駄目ということになる。

 そして、マスコミ報道では「デブ」と言ったことが見出しになっていたりするが、むしろ重要なのは、そのあとに続く「(拉致被害者は)みな生きている。」のほうだ。なんで判るのか。どんな情報に基づいているのか。
 これとは逆に田原総一朗がテレビで「みんな死んでいる」と発言し、外務省の人から直接聞いたと言ったものの外務省から否定されて謝罪したことがあった。これだけでなく田原という人は、よく、自分だけが特別に知っていると得意になって話して、そこに何の根拠もないことが何度もあった。
 そんな口から出まかせするテレビ司会者と自民党の選挙対策委員長が同じでは困るだろう。これも問い糺したい話だ。



by ruhiginoue | 2017-06-08 16:07 | 国際